終わりが始まり rukj 1 ラウールＢＤ話 ページ6
.
もうすぐ俺の二十歳の誕生日。
俺は心待ちにしていた。
結局康二くんとの仲はお試し期間続行中だ。
チョロいだろうと思った康二くんだったが変なとこ頑固だった。
ちゃんと付き合おうと何度か言っているのだか、ラウールか成人するまではダメの一点張り。
成人年齢の引き下げのおかげで俺はすでに成人してるんだけど。
それを言っても『俺のケジメやし。未成年に手は出せない』と言って取り合わない。
まあ、その後の俺のセリフがいけなかったんだろうけど。
ついうっかり『康二くんが手出されるんじゃん。』と言ってしまった。
あれは失言だった。
『ラウは俺に手を出す気満々みたいやね。じゃあなおさらお試し期間は終了できへんね。』
呆れ果てたような目で見ながら言われた。
仕方ないだろ、十代のセイヨクなめんなよ！
やりたいに決まってる。
キスした後トローンとした目で俺を見つめる康二くんが悪い。
どう考えても康二くん俺のこと好きなくせに。
ちょっとぐらい早めてもいいと思うんだけど。
『あと少しで誕生日なんやからもうちょっと待ってや。』
上目遣いにお願いされてしぶしぶ諦めることにした。
『じゃあ、今から覚悟しててね。』
俺は念を押しといた。
そんな会話があったのが一か月ほど前。
俺は誕生日は康二くんちにお邪魔するつもりでいた。
康二くんをプレゼントしてもらう気満々だった。
みんなが俺の誕生日を祝ってくれる気があるのは知っていた。
だけど、みんな忙しいだろうから当日なんて絶対無理だろうとたかをくくっていたのに。
なのにお兄ちゃん達は思ったよりお兄ちゃんだった。
「ラウ、拗ねんの。せっかくみんながスケージュール調整して集まれることになったんやから。」
「だって、俺誕生日は康二くんと・・・って思ってたのに。」
今はとある居酒屋の個室。
俺の誕生日はみんなに祝われることになった。
嬉しいけど、複雑。俺はこの日をずっと待ってたのに。
「ラウ、これが終わったあと俺んちにくればええやん。」
「えっ、いいの？」
「明日俺休みだし、ラウをちゃんと祝いたいからな。」
「康二くん大好きー！」
嬉しすぎて康二くんに抱きついた。
「お前ら端っこで何やってるんだよ。
ラウールは主役だろ、こっちこっちー。」
佐久間くんに引っ張られて康二くんから引き離された。
康二くんを見るとヒラヒラと手を振っていた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 277人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まや(プロフ) - YUKIさん» 罰ゲームの話気なってくださり嬉しいです。近々続きをあげる予定です！いやいや、むしろ読んでいただきホントにありがとうございます。コメントいただきめっちゃヤル気出ました＼(^o^)／ (7月5日 18時) (
レス) id: c3465cba05 (このIDを非表示/違反報告)
YUKI(プロフ) - ふかこじの罰ゲームのお話気になります笑いつも良いお話ありがとうございます(*´ω｀*) (7月4日 22時) (レス) id: ee9071f647 (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - 彩さん» コメントありがとうございます！嬉しい言葉たくさんでニヤけてしまいました♪はわ、タグ教えていだだきありがとうございます。うっかりしてたので外しました。助かりました！！ (6月25日 13時) (レス) id: c3465cba05 (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - 凄く良かったです！！何時も見てて何度も読み返すほど大好きです！これからも応援してます！私は見る専なのでまだ占いツクのルールは分からないのですがタグにオリジナル作品と付いたまま？になってます、長文失礼しました (6月25日 12時) (レス) id: aa405bd823 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まや | 作成日時：2023年6月25日 11時
