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その言葉に康二は慌ててピンを外そうとする。
「ダメ。食べるとき邪魔でしょ。食べてから外せばいいじゃん。」
「え、でも落ち着かん。」
「俺しか見てないしいいだろ?
俺康二スゴいカッコいいと思うけどな。」
俺がにっこり笑って言ったら康二はボンと赤くなった。
眼尻まで赤くなってかわいいかもしれない。
「もう、早く食べてこれ取るからな。」
康二は赤くなりながらそっぽを向いたあと猛然と食べ出した。
「美味しかったわ。」
もうすでにピンを外してもさくなった康二。
食べ終わった早々外していた。
「まあ、美味しかったけど。
もう取っちゃったのか。」
「前髪のないと落ち着かない···。」
「そっか、なら仕方ないな。
また食べに来ような。」
康二が頷いた。
「俺がピン取ったこともっとなんか言われると思ってました。」
ありゃ、また敬語に戻っちゃったか。
「うーん、康二が嫌ならいいんじゃない?
それに康二の素顔知ってるの俺だけと思うとなんか嬉しい気がする。」
ニヤリと笑いながら言うと康二がちょっと照れた素振りをした。
「ふっかさんって変わってますね。
ホンマに奢ってもらってよかったんですか?」
「俺が誘ったんだし、俺の顔立ててよ。」
「わかりました。
ごちそうさまでした!」
それからバス停までたわいもない話をした。
最初に比べて康二はだいぶ喋ってくれるようになってきた。
帰る方向がぜんぜん違ったので違うバスに乗ったのだか思ったより楽しくて康二のバスが先に来たときにはもう来たのかと思ってしまった。
康二はバスに乗ったあとも見えなくなるまで手を振ってくれた。
罰ゲームだということを言い忘れたのに気づいたのは別れてからだった。
まあ、俺は康二とまた話したいと思ってるし康二が俺のことを嫌ってないのはわかってたからまた今度話せばいいかと思った。
このことが俺を悩ませることになるとはその時はまったく思ってなかった。
続く
やる気があったら今日中に、無理だったら明日続きあげると思います。
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まや(プロフ) - YUKIさん» 罰ゲームの話気なってくださり嬉しいです。近々続きをあげる予定です!いやいや、むしろ読んでいただきホントにありがとうございます。コメントいただきめっちゃヤル気出ました\(^o^)/ (7月5日 18時) (レス) id: c3465cba05 (このIDを非表示/違反報告)
YUKI(プロフ) - ふかこじの罰ゲームのお話気になります笑いつも良いお話ありがとうございます(*´ω`*) (7月4日 22時) (レス) id: ee9071f647 (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - 彩さん» コメントありがとうございます!嬉しい言葉たくさんでニヤけてしまいました♪はわ、タグ教えていだだきありがとうございます。うっかりしてたので外しました。助かりました!! (6月25日 13時) (レス) id: c3465cba05 (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - 凄く良かったです!!何時も見てて何度も読み返すほど大好きです!これからも応援してます!私は見る専なのでまだ占いツクのルールは分からないのですがタグにオリジナル作品と付いたまま?になってます、長文失礼しました (6月25日 12時) (レス) id: aa405bd823 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まや | 作成日時:2023年6月25日 11時