希う ab→kj 1 ページ44
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辞典をながめている時に目に止まった単語。
何かを強く願うこと
その感情を人に抱いたら、それはもう恋ではないだろうか？
「あべちゃーん。構ってや」
俺のもとににこにこの笑顔でやってくる康二。
「どうした、康二」
「めっちゃ疲れてるから癒してー。」
頭を撫でてと言わんばかりに俺に摺り寄せてくる。
望みどおりに撫でてやるとふにぁっとした笑顔。
可愛い。この笑顔がたまらなく好き。
「俺、あべちゃんに撫でられるのめっちゃ好き。」
「じゃあ、多めに撫でないとね。」
好きという単語にドキンとする胸。
単純な自分にビックリする。
「ホンマ？嬉しいわ。」
「今日は忙しかったの？」
「なんか、この前の現場が知らん人が多くて疲れてもうて。」
人見知りかな。初めての人が多くて緊張したのだろう。
「お疲れ様。時間もまだちょっとあるし寝る？肩でも膝でも貸すよ。」
「あべちゃんホント優しいわ。」
康二はぎゅっと俺に一瞬だけ抱きついた。
きっと、めめとかラウールとかにならもっと長く抱き着いていそうな気がする。
あるいは、翔太とか。翔太は嫌がるフリするだろうけど。
「でも、今日は喋りたい気分だからこっちやな。」
康二は肩にこてんと頭を置いた。
俺がこれやったら佐久間あたりにあざといとか言われるやつなんだろな。
康二がやると可愛いだけだけど。
「康二は何を話してくれるの？」
「あんなー、聞いてや。めめってばいけずなんやで。」
「めめに何か言われた？」
俺が話を促してやると、一生懸命話し出した。
康二の話を要約すると、構ってくれないことを文句言っているみたいだ。
なんだ、いつものことかと思うのと同時に構ってくれなかったからこっちに来たのかと考えてしまう。
康二気づいてる？
康二の話してくれることってほとんど、自分の話や俺の話やじゃなくて他のヤツのことだってこと。
「俺だったら、康二を優先させるのに。」
「ん？どうしたんあべちゃん。」
俺の言葉の意味を計りかねて不思議そうな顔をしている。
「構ってほしいなら、俺のとこ来たらいいよ。俺が康二構いたいから。」
康二の頬に手を添えながらささやくように言った。
「あべちゃん？どうしたん？」
顔を赤くしながら俺を見る康二に、今は俺のことしか考えてないだろうと思うと軽い愉悦を感じる。
みんなのことが大好きな康二が俺のことだけ考えたらいいのに。
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まや(プロフ) - YUKIさん» 喜んで貰えたようでよかったです＼(^o^)／こちらこそリクしていただきありがとうございました(#^.^#)私でよかったらリクしてやってくださいな♪大歓迎ですので(^^) (5月29日 19時) (
レス) id: c3465cba05 (このIDを非表示/違反報告)
YUKI(プロフ) - わー！ありがとうございます(⌒‐⌒)めっちゃ読みたかった感じになっててすごいです!ありがとうございました！またリクしたくなったらしちゃうかもです笑 (5月29日 7時) (レス) id: ee9071f647 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まや | 作成日時：2023年5月29日 1時
