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いよいよ、８月
俺は本気を出すことにした。
今までが本気でなかったわけじゃないけど。
康二くんを旅行に誘った。
海の近くの旅館だ。
海は開放的になるっていうし、場所を変えて康二くんを口説こうと思ったのだ。
そのためのバイトだった。
ただ、全額出したかったのに康二くんが自分の分は自分で払うと頑として譲らなかった。
じゃないと行かないと言われたから、渋々諦めた。
駅につくと向こう側に海が見えていた。
「おー、海や。キラキラ光って綺麗やな。」
電車から降りるなり康二くんはテンションが高そうだ。
やけにぴょんぴょんとジャンプをしている。
「康二くんカワイイ。」
「ラウはどこに来たってあいかわらずやね。」
口ではそんな事を言っているが悪い気はしないらしく嬉しそうだ。
駅からは、旅館からの迎えが来ていたのでそれに乗った。
康二くんばかりに運転させるのが嫌だったので電車の旅だった。
早く免許を取って、今度は俺の運転で来ようとこっそりと誓う。
駅から旅館は近くてすぐ着いた。
荷物だけ降ろすと歩いて海に向かった。
「うわぁ、すんごい人多い··· 騙された。」
ネットでは、穴場で人が少ないって書いてたのに。
ガックリと肩を落とす俺に対して康二くんは、肩をポンポン叩きながら呑気に言った。
「海って言ったらこんなもんやろ。まあ、少ない方じゃない？」
「そうかなぁ···。」
「そんなことより着替えて海入ろうや。」
見たからにウキウキしている康二くんに少し気持ちが回復した。
着替えると康二くんは一目散に海に向かって行った。
子供みたいな康二くんに思わず顔が緩んでしまう。
少し遠くなってしまった康二くんにハッとする。
「待ってよ、康二くん。」
「早よ来ないと置いてくで。」
ってすでに置いてかれてるんですけど。
先に海に入った康二くんだったが、深いところに行く前に高い波がザバーンと来てずぶぬれになっていた。
「ぶへっ、しょっぱいわ。」
鼻に入ったのか鼻をさかんに触っている。
やっと俺は康二くんに追いついた。
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まや(プロフ) - YUKIさん» 喜んで貰えたようでよかったです＼(^o^)／こちらこそリクしていただきありがとうございました(#^.^#)私でよかったらリクしてやってくださいな♪大歓迎ですので(^^) (5月29日 19時) (
レス) id: c3465cba05 (このIDを非表示/違反報告)
YUKI(プロフ) - わー！ありがとうございます(⌒‐⌒)めっちゃ読みたかった感じになっててすごいです!ありがとうございました！またリクしたくなったらしちゃうかもです笑 (5月29日 7時) (レス) id: ee9071f647 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まや | 作成日時：2023年5月29日 1時
