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「めめー、やって来たで。」
康二は大きな荷物を抱えてやってきた。
「康二、ホントに来たんだ。いらっしゃい。
その荷物どうしたの？」
「やから、写真撮らしてって言ったやろ。
俺の仕事道具や。」
「ああ、でもマスターに聞いてＯＫでないと無理だよ。」
「いいよー。」
いきなり現れたマスターがものすごく軽い返事をした。
「ホンマ？よかったわ、仕事道具持ってきたもののダメって言われたらどうしようかと思ってたわ。」
「まだ開いたばかりお客さんいないからね。」
マスターがのほほんと答えた。
「他の客来たら邪魔にならないようにしろよ。」
「了解！ちゃっちゃっと撮らしてもらうで。」
康二はものすごい笑顔で準備を始めた。
「めめ、目線こっちで。めっちゃカッコええ。
制服姿もカッコよすぎるわ。」
康二は俺に声をかけながらカシャカシャ撮っていく。
「そんな言われても無理。」
制服といってもシンプルなシャツとズボンに腰エプロンなだけなんだが。
俺はモデルでもなんでもないんだからそんなこと言われても困る。
「おん、視線やっともらえたな。」
写真を撮っている康二に目をやるとニコッと笑ったあと真剣な顔になった。
いつもニコニコしている康二の仕事中の顔なのだろう。
シャッター音が気になるが、あえて気にしない振りして準備を進める。
客がいなくても仕事はたくさんあるのだから。
しばらくすると、カラーンと来客を知らせるベルがなった。
「康二、そろそろ。」
「おん、いい写真いっぱい撮れたで。ありがとな。」
康二に嬉しそうにお礼を言われた。
もう少し目線康二にやればよかったかもとちょっとだけ後悔した。
さすがに恥ずかしかったのだ。
そんなことより、お客様優先しないと。
若い女性がバーのカウンターに座った。
女性の注文を聞きシェーカーを振っていると、パシャっとシャッター音。
康二がいたずらっぽく笑っていた。
その顔が可愛くてドキッとしたが顔に出ないように気つけた。
作り終わり女性にカクテルを出したあと康二を見ると今度はマスターと喋りながら写真を撮っている。
マスターはピースサイン。
あの人渋い人で通ってるはずなのに。
思わずくすりと笑ってしまった。
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まや(プロフ) - YUKIさん» わー、こちらにもコメントありがとうございます！好きですとか続きが見たくなるとかうれしすぎるんですが(≧▽≦)単純な人なんで更新頑張ろうって思いました。多めにできそうな時は多めにしてみます笑 (6月1日 0時) (
レス) id: c3465cba05 (このIDを非表示/違反報告)
YUKI(プロフ) - めっちゃ好きです笑どんどん続きが見たくなるようなお話でいつも楽しみにしてます笑まやさんのペースでいいと思いますが私は続きが早くみたくなってしまう派です笑 (5月31日 23時) (レス) id: ee9071f647 (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - タッチーさん» コメントありがとうございます！読みやすいですか？よかったです。この続きも気になってくださってるとか嬉しいです(#^^#)ホントに寒暖差がありますよね、季節の変わり目に弱る人なので気をつけようと思ってます。ありがとうございます。はーい、続きがんばります！！ (5月30日 20時) (レス) id: 3bd2d23b1f (このIDを非表示/違反報告)
タッチー - 短編集を読んだ時からまやさんが書く小説は、読みやすくこの長編を読んだ時も続きが気になって仕方がありません。暑くなったり寒くなったりと気温の差が激しく体調を崩しやすい時期ですので体調に気をつけてください。これからも楽しみにしています。 (5月30日 19時) (レス) id: 92553730fb (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - Tmnさん» コメント嬉しいです(#^.^#)楽しく読ませてもらってるとか言っていただきありがたいです。はい、更新どんどんしていきますので続き楽しみにしてくださると嬉しいです。私の体調まで気を使ってくださり本当にコメントありがとうございました！ (5月30日 7時) (レス) id: c3465cba05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まや | 作成日時：2023年5月28日 1時
