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「よっし、オッケーやな。」


当日、鏡で全身を何度も確認した。


俺が頑張ってもしゃーないだろうけどラウールに会うんやったら少しでもよく見られたいわ。

まあ、ほんの何分だとは思うやけど。


「プレゼントも持ったし、携帯もあるし大丈夫よな?」



整理券は携帯に届いているので絶対に持っていかないとやけど。


まだ、早いけど落ち着かないので出かけることにした。






結局2時間前には会場についてしまった。


会場付近にはもう人が集まっていて、ほぼ女性だった。

若い女性が多いが中には年配の方もいて、さすがラウール!世代問わず人気なんやなとちょっと誇らしい気持ちになった。



でも、さすがにこの中に2時間いるのは辛いから少し離れた喫茶店で時間を潰すことしした。


コーヒーは好きなんだけども心を落ち着けることは出来なくて、コーヒーを飲みながらそわそわと過ごした。







30分前に会場に戻った。

やっぱりさっきより人が増えているが男の人はあまりいなかった。


時間ギリギリまで他のとこで過ごそうかとも思ったが並び始めていたのでその列に並ぶことにした。


男が少ないせいだろうかやたら視線が気になる。


俺は視線を気にしつつも携帯の画面を見るのに集中する振りをした。


居心地があまりいいとは言えなかったが、写真集を広げながら『このラウール最高!』言ってる女の子がいてその写真は俺も気にっていたのでひそかに頷いてみたりしたが。


そんなこんなで時間がやっと過ぎて時間になった。



『きゃあーーー』

大きな歓声が上がった。

そこには俺の推しの姿が存在した。













ru side







今日はサイン会


ファンのみんなに会えると思うと楽しみで仕方なかった。

時間になり会場に顔を出すと大きな歓声


この瞬間が大好きだ。


「こんにちはー、僕のサイン会に来てくれてありがとう。」

言いながら会場を見渡すと俺の視線にファンの子達が声をあげる。

若い子が多いけど、いろんな年齢の女性がいる。

男性は、いないか・・・。

あ、いた。

周りが女性ばかりで落ち着かないのか所在なさ気にしている。

男性だけど細身だから身長が高くなければ見逃したかもしれない。






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作者名:まや | 作成日時:2024年2月18日 22時

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