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「やった！あたった！！」
俺は来たメールを見て飛び跳ねた。
今日はラウールの写真集のサイン会の当確の日
俺は朝から携帯片手にソワソワしていた。
バイトを入れようかと思ったが、結果が気になって仕事に集中できないのわかってたから入れなかった。
でも、何もしないのもなぁと思いWEB素材の写真を撮りに公園に来ていた。
写真を撮りながらも携帯を取り出しては確認している。
本当はバイト代全部注ぎ込んでやろうと思ってたのに買えたのは３冊だった。
ラウールに会いたいけど、これ以上買うと生活苦しくなるのが見えてたから、泣く泣く３冊で我慢した。
貧乏が憎いわ！！
３冊と言っても合計は１万超えてるから俺にしては頑張った方やと思う。
でも、ラウールの写真集は買って損はしてないと思う。
１冊４０００円弱でラウの笑顔を独り占めできるなら安いもんやと思う！！
まあ、ファンのみんなそう思ってるやろうけど。
「帰ったらラウの写真集また見直そうっと。」
俺が独り言呟いた時ポケットの携帯が震えた。
「え、もしかして結果来た！？」
携帯を慌てて取り出す。
結果を見ようとしたが、いざとなると怖くなってきた。
３冊だと少なかったやろか？
不安が押し寄せてくる。
「当たってますよーに！！」
俺は祈りながらメールを開いた。
そこにあったのは、
『おめでとうございます！当選しました！！』
の文字だった。
「えっ、えっマジか！
い、痛い。現実かもしれん！！」
俺は信じられなくて自分の頬をつまんだ。
痛いのに嬉しくてたまらなかった。
で、飛び跳ねて喜んだというわけだ。
めっちゃ嬉しい！
ラウールに会えるんや！！
服とかどうしよう。
嬉しすぎて挙動不審になってると思う。
あ、そういえばここ公園やった。
慌てて周りを見渡すが平日の公園は人気があまりなく見られてる様子もなかった。
俺はホッと胸を撫で下ろした。
気を取り直して写真を撮ろうと考えたのだが、ラウールと会えると思ったら嬉しくてすぐニヤついてしまい無理だった。
俺は諦めてうちに帰った。
うちに帰ってラウールのインスタを覗くと、ストーリーがあがっていた。
「うを、マジか！楽しみやな。」
突発のインライの予告だった。
今夜あるらしい。
サイン会行けない人への配慮らしい。
やっぱ俺の推しは天使やわ！
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作者名：まや | 作成日時：2024年2月18日 22時
