side Ren ページ1
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「行くところがないんだろ？俺のとこに来ればいいよ。」
男はこくんと頷いた。
俺は公園で男を拾ってしまった。
友達とご飯を食べ別れた時には外はもう暗かった。
めっきり肌寒くなってきたこの頃、俺は家へと急いでいた。
この公園を突っ切ったらもうすぐアパート。
その時泣き声が聞こえた気がした。
聞こえた方に目を向けてみるとベンチで誰か泣いていた。
ちょうどベンチに街灯があたっていて姿が見えた。
男だった。
大の男が声をあげて泣くなんて珍しいと思った。
でも、その声があまりに悲しげでつい足を止めてしまった。
近づいてみると俺と年のそう変わらなさそうな若い男だった。
肩を震わせ泣く男につい声をかけてしまった。
「大丈夫ですか？」
男は顔をあげずそのまま泣いている。
こんな得体のしれない男ほっとけばいいはずなのになぜかできなかった。
「何かあったの？」
俺が再び声をかけると男はやっと顔をあげた。
涙が溜まった目がくりくりしててなんだか子犬みたいだなと思った。
「人に話したらすっきりするかもだし、話してみるのはどう？」
男はしばし悩んだ後口を開いた。
「・・・・俺、どこにも行く場所ないねん。
俺のうち火事で燃えちゃったし、お金もないし、仕事もないし。
どうしたらええんやろ。」
話しているうちにまた感情が高ぶったのだろう。
涙がぽたぽた落ちている。
思わずその涙を手で拭ってしまった。
男は思いきりビクッとした。
その様子が警戒心があらわな子犬に見えた。
だから、つい・・・・。
「泣かないで。ここは寒いからひとまず俺のうちに来ない？」
「でも・・・、見ず知らずの人に甘えるわけにはいかんわ。」
彼はしゃくりあげながら答えた。
いつからここにいるのだろう。
秋といえども夜は寒くて、薄い格好の男はどう見ても寒そうだ。
明らかなやせ我慢。
「俺一人暮らしだし、行くところないんでしょ？なら俺のとこにくればいいよ。
他にいくところあるの？」
男は力なく首を横に振った。
「だったら俺の気が変わらないうちに来た方がいいんじゃない？」
男は俺をじーっと見た後こくんと頷いた。
こうして俺は男を拾った。
『犬じゃなくても拾われることもある』の連載版です。
と言っても↑の話と今回は同じ部分ですがｗｗｗ
２人の交互の視点です。
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まや(プロフ) - YUKIさん» YUKIさんこちらにもコメントありがとうございます！プロポーズですか！ｍｍｋｊだとONEWEEKでそれっぽい感じの展開にしちゃってるんですよね(^_^;)でもはっきりと言ってる訳ではないからありかもですね(*´ｪ`*)前とは違う感じのが浮かんだら番外とかで考えてみますね (10月7日 11時) (
レス) id: c3465cba05 (このIDを非表示/違反報告)
YUKI(プロフ) - もし付き合って終わるのであればめめがプロポーズして結婚するみたいなのも読みたいですね笑まあ、男同士の結婚は認められてないからパートナーシップになるのかな😅なんかそれでキュンキュンしたいですね笑 (10月7日 7時) (レス) id: ee9071f647 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まや | 作成日時：2023年9月19日 21時
