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最近は俺より涼太の方が康二と一緒にいる気がする。
今日も康二に3人で座ろうと誘われたのに俺は他の奴と座りたいからと断ってしまった。
後ろの方に座ったから康二や涼太の後ろ姿が見える。
2人とも授業をちゃんと聞いているようだが、たまに話しているようだ。
1人で座ろうかと思ったが、他の奴と座るといった手前適当にそんなうるさくないヤツを捕まえた。
「そんなに気になるなら一緒に座ればよかったのに。
俺の横に座ってくるからびっくりしたわ。」
こういうこという奴じゃないと思ってた。
「うるさい。別にいいだろ。」
「あいつら最近なかいいよな。
まるで嫉妬しているみたいだぞ。」
嫉妬ってなんだよ。
確かに自分でイライラしているのは気づいている。
このイライラは嫉妬なのか?
嫉妬って誰にしているんだ。
康二に?それとも涼太に?
「あー、わかんね。俺もう寝るわ。」
考えることを放棄したかった。
前の方に見える2人の姿も見たくなかった。
「翔太、ちょっといい?話したいことがあるんだけど。」
授業が終わり、俺はこの日はあとの授業は入ってなかったので帰るかどうするか悩んでいると涼太に話しかけられた。
「話って?」
「ここで立ち話もなんだからあっちでお茶しよう。」
大学の中のカフェテリアにやってきた。
2人で向かいあって座った。
「涼太もこの時間いれてないんだっけ?」
康二は今頃授業中のはずだ。
前までなら康二の授業中はここや食堂で時間潰してたんだけど。
「ああ。この時間は空いてるんだ。」
店員が注文を取りに来たのでコーヒーを頼んだ。
「で、話って?」
「翔太、いい加減素直になれば?」
「素直にって、なんの事だよ。」
「康二の事だよ。今日だって、わざと一緒に座らなかったんだろ?」
まあ、さすがにわかるよな。
「だから何?」
「康二が落ち込んでたぞ。翔太を怒らせてしまったって。」
「康二はお前がいれば十分だろ?」
「本当にそう思ってるのか?お前がイライラしてるのは俺にだろ?」
「別にお前ってわけじゃない。
お前らが一緒にいるのを見るとなんだかイライラするんだよ。」
「えっ、そこから?
なんでイライラするのか考えてみた?」
「他の奴から嫉妬って言われた。
でも、なんでお前らに嫉妬しなきゃいけないんだよ。」
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まや(プロフ) - YUKIさん» コメントありがとうです。はーい、次新しい話書く時にでもまた作ろうと思ってます!がんばりまーす♪ (9月23日 21時) (レス) id: c3465cba05 (このIDを非表示/違反報告)
YUKI(プロフ) - 短編集、めっちゃ楽しみにしてますね🎵笑 (9月23日 20時) (レス) id: ee9071f647 (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - ゆいさん» シュチュにあまり添えてないかなと心配してたのですが可愛いと言っていただきよかったです(*^^*)こちらこそリクエストしていただきありがとうございました! (8月28日 21時) (レス) id: c3465cba05 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - リクエスト応えて頂きありがとうございました! 甘々ラブラブなのに無自覚ないわこじ可愛くて笑 ありがとうございました! (8月28日 8時) (レス) @page37 id: c6e2fc15fc (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - ゆいさん» 遅くなりましたがリク仕上がりましたー!遅くなったのでここで報告してみたりwww (8月27日 22時) (レス) id: 3bd2d23b1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まや | 作成日時:2023年7月23日 15時