7 ページ28
.
「えっ、なんの話?」
図星つかれてちょっと焦ったがとぼけてみることにした。
「最近、康二めめのこと避けてるだろ。」
しょっぴーが俺をまっすぐ見つめる。
「そ、そんなことないで。」
まっすぐ見つめる目から逃げるように視線をそらした。
「めめが最近つけているブレスレット、あれ康二のだろ?」
「す、スゴイ似てるよな。」
自分でも声がうわずったのに気づいた。 マズイ・・・・。
実はあれしょっぴーと買い物に行っている時に買ったものだった。
でも、まさか気づくなんてないと思ってた。
「康二動揺しすぎ、そんなんじゃバレバレだろうが。
似てるなと思っただけで確証はなかったんだけど・・・
康二がめめ避け出したのめめがブレスレットつけてくるようになってからだなって気づいたんだ。」
なに、それあべちゃん並みの観察眼。
しょっぴー鈍い方やと思ってたのに。
正確に言うと避けだしたのはその前からかもしれんけど。
「俺、康二が好きな人の知ってるって言ったらどうする?」
「なんで知ってるん?」
びっくりして思わず聞き返してしもうた・・・。
これって認めてるのも同然や。
「俺だけじゃなくて他にも気づいてるヤツいると思うけど・・・。」
「そんなわかりやすい?」
「残念ながら。 めめは気づいてないみたいだけどな。」
あはは、相手も正確にわかってるんや。
黙り込んだ俺にしょっぴーはそのまま話を続ける。
「めめなにかあったんだろ?詳しいことは聞かないけど。
ずっと逃げるつもりなのか?」
「聞かないでくれてありがとな。
でもええの。ちょっとの間だけでいいから逃げさせて。
諦めつくまで・・・。」
俺はあの日のことは告げないで、めめを諦める決心を決めていた。
もともと、叶えるつもりもない恋やったけど。
「・・・・・そっか、わかった。」
しょっぴーは何か言いたそうな顔をしたけど、飲み込んでくれたようでそれだけ言った。
そのあとはもうこの話題に触れることはしなかった。
.
300人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まや(プロフ) - YUKIさん» コメントありがとうです。はーい、次新しい話書く時にでもまた作ろうと思ってます!がんばりまーす♪ (9月23日 21時) (レス) id: c3465cba05 (このIDを非表示/違反報告)
YUKI(プロフ) - 短編集、めっちゃ楽しみにしてますね🎵笑 (9月23日 20時) (レス) id: ee9071f647 (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - ゆいさん» シュチュにあまり添えてないかなと心配してたのですが可愛いと言っていただきよかったです(*^^*)こちらこそリクエストしていただきありがとうございました! (8月28日 21時) (レス) id: c3465cba05 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - リクエスト応えて頂きありがとうございました! 甘々ラブラブなのに無自覚ないわこじ可愛くて笑 ありがとうございました! (8月28日 8時) (レス) @page37 id: c6e2fc15fc (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - ゆいさん» 遅くなりましたがリク仕上がりましたー!遅くなったのでここで報告してみたりwww (8月27日 22時) (レス) id: 3bd2d23b1f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まや | 作成日時:2023年7月23日 15時