sweet orange

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ブレスレットをつけ出して何日か経った。



そんなにブレスレットをつける方ではないから最初は違和感があったのたが馴染んだ気がする。
　




今日はみんなで撮影の日、やっぱりみんな揃う日はなんとなく楽しみだったりする。


今日も俺はブレスレットをつけていった。



「あれ、めめがブレスレットしてるの珍しいね。」


ラウールに目ざとく見つけられた。


人のものだし、あまり注目されたくはない。

だが、残念なことにラウールの声はみんなに聞こえてたらしい。


「ホントだ。蓮が私服でつけてるのあんまりないよな。」


近くにいた佐久間くんが俺の袖を捲り上げて言った。



「なんかめめの趣味な感じはしないね。貰い物？」


あべちゃんがまじまじと見て言った。


「ちょっとね····。」



持ち主を探しているとは言いづらくごまかした。




ふと、視線を感じたので辿ってみると康二だった。


目が合ったのに康二に目線をそらされた気がする。


おかしいな、こういう時真っ先にやってきそうな気がするのに。

うーん、考えてみると今日は康二とあんまり話してない気がする。



たまには俺から構いに行こうかと康二の元に向かうと逃げるかのように舘さんのところに康二は行った。


何やら話しかけているようだ。



何の話かと話に入って行こうかと思ったが邪魔するのもなと思いやめた。


後から話せばいいか。






結局康二とはその日はほとんど話さなかった。



















ｋｊ side



めめのブレスレットをみてびっくりした。

俺の最近買ったものにすごく似ていたから。

近くで見た訳じゃないから確信は持てないけど。



そういえばあのブレスレットどこに置いたっけ？


俺が覚えているのは、あの日あれをつけて行った時が最後だ。

ひょっとして俺めめのうちにブレスレット忘れてきた？

まさか・・・・。


まずは帰ったら家を探してみないと。



そんなこと考えながらブレスレットを見てたらめめと目が合った。

動揺していた俺はつい目をそらしてしまった。


ヤバい、絶対めめ不審に思ったよな？



俺は顔に動揺が出ないように必死にこらえた。




いや、ちょっと目があっただけだしなんだろうって思ったかもだけどそんなきにしないよな？


と思おうとしている俺のもとにめめが近づいてくるのがわかった。


絶対今めめと喋ったらボロがでると思った俺はだてのもとに向かった。



だてと話しだした俺にめめは話しかけるのをやめた。



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