残党 ページ46
ピピピピピピ
ピピピピピピ・・・
べ「！？」
「！！」
その時、不気味なほど静かな廊下に電子音が
鳴り響いた。
驚いて音の方を見ると、廊下の突き当りに携帯電話が
落ちている。
「・・・。」
私は恐る恐るその携帯を拾って、スピーカー応答
ボタンを押した。
？「・・・やぁ。ボンゴレ独立暗殺部隊
ヴァリアーの諸君。」
べ「！」
「！」
携帯のスピーカーから聞こえたのは男の声だった。
私達は驚きながらも携帯を見つめる。
べ「・・・しししっ。オッサン・・・誰？」
？「おやおや、忘れてしまったのか。君達にはあの日随分お世話になったと言うのに。悲しいねぇ、覚えていたのは私だけだったのか。」
男はそう言うと少し大袈裟に溜め息をつく。
べ「・・・俺、オッサンに興味ないし。」
？「はははっ。言うじゃないか。まぁ良い。私達はただ薬を売って毎日楽しく暮らしたいオッサンだよ。」
「！！」
そこで私はスクアーロが言っていた事を思い出した。
ス「この前に殲滅したマフィアの残党が何やら怪しい動きをしていてな・・・薬が絡んでいるみたいなんだが・・・」
そのマフィアは数日前に殲滅された・・・
しかしここに残党が残っていたのだ・・・
という事は・・・。
べ「・・・あぁ。あの日の薬マフィアさんの偉い人？」
？「はははっ。そうさ。思い出したかい？君達のせいで計画が水の泡でね・・・。」
ベルも電話の主に気が付いたようだ。
べ「しししっ♪そりゃあ残念。でも大丈夫。今からそっちに行って、先に死んだ仲間に合わせてやるよ。」
？「ハッハッハ！！そうかい。それじゃあ、楽しみに待って居るよ・・・」
「・・・？」
？「できる事ならね・・・」
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作者名：猫のこたつ | 作成日時：2019年7月20日 13時
