夜空を見上げる鮫と月 (ページ36)

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書類の山は・・・ページ36

ス「ベルにも少しは見習って欲しいぜぇ・・・」

「・・・。」

コーヒーを飲みながらスクアーロは書類の山を
横目で見ている。

「・・・。」

なるほど、この書類はベルに押し付けられたのか・・・

スクアーロの指示で雑用仕事をやり始めてから分かった
ことは、スクアーロは自分の仕事と同時進行で、
他の隊員の仕事の面倒も見ているという事だ。

他の隊員の仕事が遅れればフォローし、ミスや問題が
発生すれば対応する。

自身が幹部である為、スクアーロの仕事はかなりの
量になるのだが。

それでも自分の仕事を後回しにして、他の仕事に
対応していた。

もし彼が居なくなったらこのヴァリアーは
機能しなくなるだろう・・・

スクアーロがヴァリアーの心臓と言っても
過言ではない。

　ス「・・・！！。う゛ぉぉおおい！A！お前、明日はベルと一緒に仕事に行ってきてくれ！！」

「・・・？」

コーヒーを飲んでいたスクアーロが思い出したように
突然叫んだ。

ベルと一緒に仕事・・・？

　ス「この前に殲滅したマフィアの残党が何やら怪しい動きをしていてな・・・薬が絡んでいるみたいなんだが・・・」

そこまで言ってスクアーロは眉間にシワを寄せた。

「・・・。」

どうしたのだろうか。

　ス「・・・ベルだけで行かせるといろいろ面倒でなぁ・・・まぁ、暗殺の仕事はしっかりやるが・・・その他は全くやって来ねぇ・・・。」