発見 ページ26
ス「・・・！？」
俺が先ほどまで探し回っていたAが
寝かされていた。
良く見ると、Aの隣には寄り添うようにして
黒猫が丸まっている。
なぜザンザスの部屋にAがいるのか。
なぜ眠っているのか。
この猫は探していた猫なのか。
いろいろと聞きたい事があったが・・・
ス「・・・。」
「・・・。」
Aに近づいて顔を覗き込むと額は赤く
腫れあがっていた。
ス「う゛ぉおい！これはザンザスがやったのかぁ！？」
まさか、ザンザスがAに手を上げたのだろうか。
ザンザスが？
Aに？
Aを気に入って拾ってきたのはザンザスだ。
それこそ態度には出ていないが、Aがヴァリアーに
居るのがなによりの証拠だ。
ザンザスは気に入らないヤツを手元に置いたりしない。
ザ「・・・俺じゃねぇ。」
ス「・・・。」
俺の質問にザンザスは不機嫌そうに答えた。
そうか、ザンザスじゃねぇーか。
そう聞いて少し安心したが、だとしたら何が
あったのか・・・
と考えていると・・・。
ザ「・・・コレだろ。」
そう言って、ザンザスはテーブルの上にウイスキーの
ボトルを置いた。
これが・・・？
ザ「・・・。」
ス「・・・。」
俺が理解できないでいると、ザンザスは棚に
視線を向けた。
その棚には様々な酒瓶が並んでいる。
ス「・・・。」
それを見て俺は・・・
なんとなく理解した。
原因が判明して呆れていると・・・
ザ「・・・連れてけ。」
そう、もう一度ザンザスは言うのであった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 106人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：猫のこたつ | 作成日時：2019年7月20日 13時
