幹部隊員 ページ12
Aside
ス「う゛ぉぉおおい！ベル！それは俺の肉だろうがぁぁあ！」
べ「しししっ。早く食べないから悪いんじゃね？」
ル「もぉ〜！二人とも喧嘩はダメよぉ！」
レ「おいっ！ソースが跳ねたぞ！！」
マ「まったく、騒がしいよ。」
ガッシャァアアン・・・パリン・・
ヒュンヒュン・・・
バリィィインッ・・・ヒュン・・・
「・・・。」
部屋には怒鳴り声と食器が割れる音、そしてナイフや
フォークが飛び交う音が響きあっていた。
食事中とは思えない音が響きあうここはまるで戦場。
ちょっと前までテーブルに綺麗に並んでいた料理は
食べ散らかり、ワインのボトルは倒れ、白いクロスに
赤い染みを作っている。
「・・・。」
そんな中私は大人しく料理を食べていた。
まるでこうなる事が最初から分かっていたのか、
私に出されたお皿には料理がすでに盛られている
状態だった。
ス「う゛ぉぉおおい！ベル！今朝も俺の肉取ったじゃねぇーか！いい加減にしやがれぇっ！！」
一際大声で叫び、テーブルに片足を乗せて剣を振り
回しているのは相変わらずのスクアーロだ。
べ「スクアーロが隙だらけだからいけねぇーんじゃね？しししっ王子悪くないー。」
そう言いながらスクアーロを挑発し、フォークを片手に
なぜか椅子ではなくテーブルにあぐらで座っている彼は
先ほどこの部屋に私を案内してくれたベルフェゴール。
ル「んっもぉー。だから喧嘩しないのよぉ！お行儀が悪いんだからぁ！」
喧嘩している二人に割って入っているのはサングラスを
したおネエ口調の男性・・・
男性？
女性では無いのは確かなのでオカマなのだろう。
名前はルッスーリア。
レ「おい！貴様らいい加減にしろ！まともにメシも食えん！」
隊服に付いたのであろうソースをナフキンで拭きながら
ベルとスクアーロを睨みつけ怒鳴る大柄の彼の名は
レヴィ・ア・タン。
マ「こんなにうるさくするなら今後から迷惑料金でも払ってもらうよ。」
うるさい中、唯一大人しく料理を食べているのは
フードを深く被り表情が見えない赤ん坊。
一見小さく可愛い赤ん坊だが、あのアルコバレーノの
内の一人であるらしい。
名をマーモン。
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作者名：猫のこたつ | 作成日時：2019年7月20日 13時
