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*storythirtyeight* ページ37

女の言ったとおりの場所へ行くと、女はそこにいた。



見つけた。


後ろから肩を引き此方を向かせ、激しいキスをする。


時折、甘い声が漏れる女に興奮しつつ、段々とキスを深くさせる。


ロー「はっ…」


女の後ろの壁に右手をつきキスをやめる。

ロー「よう、会いたかったぜ」


女「!」


女は俺に見覚えがあるようで、俺の異名を呟いた。

この女、やはりただもんじゃない。
俺はこんな女を待っていた。


彼女を見据え、またキスをする。


俺のものにしたい。
いつか、俺の女にしてやる。

そう考えると、自然と口から笑みがこぼれる。


左手を女の腰から下をなぞり、弄ぶ。

何度も口の角度を変えてキスをする。

だが、おかしい。
この女は、さっきから何もしてないのだ。

普通の女なら、何か言葉を添えて喘ぐのに。


ロー「お前にしては、随分と大人しいじゃねえか。」

ロー「少しは鳴いたらどうだ」


「鳴く…?それじゃあ、貴方は私とヤりたいって事?」


思いがけない返答に、
もっと興味が湧いた。
こいつは違う価値観で周りを見ている。


ロー「そうだな、お前みたいな女初めてだ。お前は今までで最高の女だ。」



最高の女、いったい何人の女共に言った言葉だろうか。
今まで心なしに言ってきた言葉。
初めて心から言えたような気がする。


ロー「どうだ、俺のクルーにならねえか?金だっていくらでもやる。お前の望む宝でもな」


しばらくして、女は口を開いた。

「女っていうのは、どんな輩も同んなじ。」


「そう、見下してない?」

女の言葉に少し怒気を感じる。

「私の目には貴方はそう写ってる。綺麗な言葉を並べればどんな女でもホイホイついてくる。そうでしょ?」


ロー「なに…?」


初めてだ。
俺をこんなボロクソ言う奴は。


「残念ね、私は貴方の願いは聞けないの。でも二つだけ言わせてくれる?」


「一つ目は、私はそんな単純な女じゃないから、そんな甘い言葉通じない」


「二つ目は、私はとっくのとうに海賊。しかも今逃げたせない状況だし…。」



ロー「ユースタス屋のことか。」


「貴方も、鳳凰の首飾りを狙ってるの」


ロー「お前は」



「私もよ。キャプテンに頼まれてね」


ロー「お前はいらねえのか。その首飾りで船から逃げられるだろ」


「そうね、でも私は試されてるの」


「どんな女怪盗さんなのか…」

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- ルフィ達とも絡ませて下さい!! (2016年11月2日 18時) (レス) id: 30842de581 (このIDを非表示/違反報告)
桜とら(プロフ) - 更新頑張って下さい (2014年4月19日 14時) (レス) id: 53be706332 (このIDを非表示/違反報告)
オリネ(プロフ) - はじめまして!!いつも読ませていただいています。更新頑張ってください。 (2014年4月14日 5時) (レス) id: 88c8405b3f (このIDを非表示/違反報告)
桜花さくら(夜桜)(プロフ) - この作品好きです(*´∀`*)更新待っています (2014年4月11日 6時) (レス) id: e9ee5d7f18 (このIDを非表示/違反報告)
いちごちゃん - この作品大好きです♪毎日、チェックしてます(^-^)更新、頑張ってください☆ (2014年4月10日 16時) (レス) id: be283fac8b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:恋歌*華の音* アメドロップ@btk | 作成日時:2014年4月1日 18時

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