名探偵コナン何でもアリっ子！ (ページ10)

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新たな所属② ページ10

突然笑い出す主員に、私は頭が追いつかずに固まったまま見ていた。

「いきなり笑ってすまない…君のことを勘違いしてたよ！」

その言葉に、私は「え？」と首を傾げる。

「エミカさんの推薦と総統から聞いてたから、よほど冷徹なのかと思ってたよ！でも意外にも違ってた。あの人はホント読めないなー！」

(この人…エミカさんのこと、どう思ってるんだろ？)

そうして挨拶は終わり、また部屋に戻ってきた。
すると、コウさんが何か指示して周りも余裕がない空気になっていた。
私はコウさんの元までいくと、何があったか尋ねてみた。

「コウさん、一体どうしたんですか？」

「メンバーから緊急応援要請が入ってきたんだ」

「何があったんですか？」

「…悪いが、任務に関わる人以外には話してはいけない決まりなんだ」

「そ、そうなんですか」

そう言うと、どこかにいってしまうコウさん。
しばらく自分は突っ立たまま見ていることしかできなかった。

その頃、エミカ主員の主員室に来ていたルイ主員。
お茶を飲んでいるエミカに話しかけるルイ。

「警察に潜入中のメンバーから、緊急応援要請の報告があったそうです。今頃、コウが指揮を取って動いてるでしょう」

「ねぇ…なんで私が君を呼んだか分かる？」

飲み終わった空のカップを机に置くと、立ち上がってルイ主員を見る。

「緊急応援要請が気になったからではないのですか？」

紅茶カップをテーブルに置くと、ごくりと唾を飲み込む。
少しの沈黙が続くと、エミカは口を開く。

「半分正解……半分不正解ね。
中所属は、警察や裏組織‥つまり、政府の監視役。
でも、私たちも今それに関係のある任務をやっていてね…
困るのよ、邪魔をされるのは。
緊急応援要請は私たち品所属が受けるから、君は部下たちに手を引くように言いなさい。
これは、命令よ！」

ルイ主員はそれを聞くと驚いた顔で、エミカに「分かりました」と言って返事をする。エミカはまた座る。

「そういえば、ミクはうまくやってる？」

「はい」

エミカはそれを聞くと安心した顔をする。