潜入調査と成長 ページ8
あの日から二年あまりと過ぎた。
任務をこなす日常にも慣れ、そして遂にやってきた…
「今回の任務は潜入調査よ」
「潜入調査！！遂に私もやってきたー！」
私を見て、エミカさんが苦笑いをする。
「大袈裟ね、いつも見張りや護衛担当しかやってないじゃない」
「でも！！‥いつもレイさんが先に任務を終わらせちゃうから、私まだ一回もできなかったんですよ！きちんとできる任務で良かった(泣)ターゲットは誰なんですか？」
ワクワクしながら、ようやく自分でできる任務につける。
「ターゲットはいないわ。潜入場所で一つ秘密を掴んでくることが任務よ」
「…」
(それって潜入調査なのか？)
不満な眼差しで黙り込む私に、エミカさんは呆れた様子。
「仕方ないわよ、新人にできない任務を与えるわけにも行かないんだか」
「潜入場所ってどこなんですか？」
「警察学校よ…」
何故か私は、警察学校に入校していた。
数カ月とかかるがやるしかない！！
夏には、暑い中でも重いものを持って走る地獄のような日々‥
秋には、テストの赤点の地獄が日々続き…
そして冬になる頃には私にもようやく勉学に変化が起きた。テスト結果の表紙はAだけになる程、変わっていた。
春の卒業式
私は遂に卒業式を迎えるまでやった！
そして帰りに、任務の完了をエミカさんに伝えていく。
「エミカさん、お久しぶりです！
任務の報告に来ました！」
「ミク…髪を切ったのね！
それで、秘密は掴めた？」
「はい。警察にハッキングした知り合いから、貰った情報です。これは個人情報一覧です」
そう言うと、紙をエミカに渡す。
「…ッ、一体どんなハッカーがやったの？」
「すみません、その人から匿名でと言われまして…」
「わかったわ」
「あの、これで私も新人じゃないですよね？」
「そうね…ミクの予想以上の成長に、これからも期待して…
総統に中所属にできるか頼んでみるわ」
「ありがとうございます！」
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作者名：マヤさん | 作成日時：2023年6月12日 9時
