黒の組織(突入編) ページ47
黒いスーツに身を包み、サングラスをかけて車から降りる私(ハッカー女)。
もう一人のメンバーと一緒にターゲットに接近する。
(ターゲットの名前は宮野 明美。
組織の命令で銀行員として潜入中で組織から彼女の監視を命じられている。
妹はシェリーと呼ばれる優秀な科学者。
姉妹で犯罪組織に関わるなんて相当やばいんだろなー)
尾行を続けていると、もう一人のメンバーが電話の着信音が鳴る。
何か話しているようだが、その間にも私はターゲットを見逃さない。
「…おい、もう抜けて言いそうだ」
スマホを胸ポケットに入れ、そう言うメンバー。
私はターゲットを見たままま歩き続ける。
「ボソ は?いきなりどうゆうこと‥?」
「さあな?
"監視する必要がなくなった"と上が言ってる
…車に戻るぞ」
車に乗ると、私は思ったことを尋ねる。
「なんで始末するんですか?ターゲットは任務に従ってやってるみたいだし、裏切り行為なんてしてないじゃないですか?」
「‥お前は知らなくていいことだ。
それより、お前は組織になんで入った?」
私はギクッとメンバーの顔に目を向ける。
「‥組織のメンバーに誘われたんですよ。
それが何か?」
「お前みたいな弱そうな奴が、なんで組織に入ったのか気になってな。俺も長いこと組織に尽くしてきたが、大体お前みたいな奴は組織に馴染めないで裏切り行為をしてやられる」
(怖っ‥)
「裏切ったりなんてしませんよ」
「全員、お前みたいなことを言うけどな‥」
「ふんっ‥」
(なんで‥突っかかる質問ばかりしてくるんだ、この人。まさか、スパイだって怪しまれてる!?)
夕方
「じゃあ、私はこれで‥」
「ああ…」
車が去ると、私は歩道を渡る。
大勢の人たちが歩く中、私も歩く。
(つけられてる…それに襟の後ろに発信機ってところか。
やっぱり怪しまれてたか!第二のシェアハウスを用意しといて良かった)
家に入ると、すぐに電気をつけてカーテンの隙間から少し覗く。
(二人‥ってところか。これは組織が怪しんでるとしか思えない!一応、発信機と盗聴機がないか調べとくか)
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作者名:マヤさん | 作成日時:2023年6月12日 9時