名探偵コナン何でもアリっ子！ (ページ44)

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なすりつけられた任務① ページ44

夕方

地下駐車場の出入り口から私と秘書は出た。

前から来た黒いセダン車が止まり、秘書が後部座席の扉を開けた。
乗り込むと車は発進する。

地下駐車場から地上に車が出る。
窓から流れる外の景色と反射する自分の顔を私は見つめる。

「ミク主員、車は家の前に停めてよろしいでしょうか？」

後ろから聞こえてくるノアの声。私は窓から離れてから答える。

「うん…」

「かしこまりました…運転手、家の前で停めて」

「はい」

運転手はそう言う。
話が終わると、私はまた窓を眺める。

マンションの前に車が止まり、私は降りると後ろから声がした。

「お疲れ様でした…」

窓からノアは顔を出してそう言う。

「うん、お疲れ…」

車が走り去っていくのを見送る。
マンション中に入るとオートロックを抜けて、自分の家の扉を開ける。

「ただいまー…」

夜の7時頃

首にタオルを巻いて濡れた髪のままお風呂上がりで出てくる。
ソファーに座ってテレビをつけると、ニュース番組がやっていた。

［彼がまた事件を解決しました！］

［まさに期待の星ですね］

ソファーに座ってテレビを見る。

［そうですね！］

アナウンサーが話してるのは、高校生探偵の工藤新一の話題だった。
テレビ画面には彼の写真が映し出された。

(最近、よくテレビに出てるな…)

私はボッーとテレビを見る。

それから1週間…

調和本部内の受付嬢に案内される人影。

ガチャッ

「久しぶり…"可愛い匿名人"？」

部屋に入ってきた女と目が合う。

「なんのつもり…？」

目の前の女は私を睨みつけてソファーに座った。

「実は…手伝ってほしい任務があるの」

「任務…？」

「うん……ある組織に潜入してほしいんだ」

真剣な表情で真希は私の目を見据えた。

「約束したよね……"次に手伝ってほしいことがあっても、調和に関わることはしない"」

「それが、情報屋として潜入した仲間が殺されたの。
他のメンバー達は別の任務があって出来ないし、頼むしかできなくて…」

「はぁっ！？一般人にそれ頼む！？」

女は立ち上がり、ブチギレる。