新しい総統が! ページ42
総統室に来ていた私たち。
ソファーに座ると、エミカさんが紅茶が出される。
「何を考えてる?」
レイさんは苛ついた表情でエミカさんを睨みつける。
「人聞きの悪いこと言わないで…急に決まったことなのよ」
それを聞くと冷静な声色でそう話すエミカさんに、レイさんは眉を寄せる。
(急に…?どうゆうこと?)
「どうゆうことですか?」
同じく疑問に思っていたコウさんがエミカさんに尋ねる。
「総統が引退されたと聞いたのは実は私も昨日なの。
だから、それの手続きで忙しくてレイだけしか伝えてなかったのよ」
そう話して苦笑いするエミカさん。
コウさんと私は唖然した。
「エミカ、わざわざ私に総統専用ジェット機を送りつけるなんて、何企んでる」
「飛行機のチケット取れなかったから、仕方なくそうしただけよ。
おかげでこうして間に合ったでしょう…レイ"主員"」
エミカさんはそういうと、お茶を飲む。
機嫌悪そうに睨みつけるレイさん。
「総統専用ジェット機なんてあるんですか?」
「ミク、知らなかったのか?
総統はジェット機から列車や船とあらゆる専用の乗り物を所持しているんだ」
コウさんがそう説明すると、私は頷く。
「さて、これから主員の説明をしないとね‥」
その話に私たち三人は真剣な顔つきに変わる。
「主員とは所属先のリーダーで、総統を支える存在よ!
主員の中にも階級は決まっているわ。
下から…下所属主員、中所属主員、品所属主員よ。
下所属は、メンバーたちの指揮を取り、直接メンバーたちと行動したりすることもある。
だけど、中所属からは違うわ‥まずメンバーたちの指揮はとるけど、絶対に任務の場所へは立っていけない。
そして中所属は指揮をする。品所属は、総統の補佐をするNo.2の存在であり、調和の運営を担当する。
その他に、主員は必ず一年に数回‥主員達が集まって調和の運営を会議する"主員会議"が行われるわ!
まあ大体はこんなところね‥あとはやって行くうちにわかると思うわ」
「すごいな‥」
唖然としてる私の隣でレイさんは「分かった」と言っている。コウさんも頷いている。
えっ!?私だけ!!
「情報量が多すぎたかしら?ミク‥」
私を見て苦笑いをするエミカさん。
「そうそう…あと一つ言ってなかったわ!」
(まだあるの?)
「これからは私のことはエミカではなく、本名の藤田からとって藤田総統か総統と呼ぶようにしてよ?
私も貴方のことはこれから主員をつけて呼ぶから…」
「「「はい!」」」
三人は部屋を出ると、目の前に三人の女の人が立っていた。
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作者名:マヤさん | 作成日時:2023年6月12日 9時