観覧車と民間じん ページ37
作戦の通り観覧車の中やその周りに配置するメンバーたち。しばらくすると、観覧車が止まらなくなり、パニックになってきた。
「遊園地班…作戦開始」
[了解]
メンバー達は人を案内して、うまく誘導している。
観覧車の中にいる人達も全員逃げ出せ、メンバーも降りた。
さて、残りは警察官が来ないといけない。
周りを見て探していると、警官らしき人たちが真っ直ぐ観覧車の方に走ってきた。
(っ!?目暮警部、佐藤さん!)
なにやらスタッフさんと話しているようだった。
[民間人の安全を確認‥どうしますか?]
(顔バレしてる私がここにいると見られたらまずい‥)
「そのまま待機‥いざとなったら、叫び声でパニックして避難誘導を決行して!」
[了解]
しばらく様子を見ていると、警察の人達が避難の呼びかけを始めた。
「皆さん、ここから今すぐ避難して!!」
背の高い警官は民間人にそう呼びかけると、避難し始める。
「任務完了…そのまま合流地点にて合流!」
[了解]
メンバー達は人の中に紛れてどんどん観覧車から離れていく。私も離れて走っていく。
走っていると、爆発音が聞こえてきた。
バァァン !!
合流地点についた私
車に乗り込むとイヤホンを取る。
「ふぅ‥任務ご苦労様でした、ミクさん」
運転席に座るタシ、後部座席に座るゼム。
「お疲れ様です!私の方が後輩なんですか敬語いつもいらないといってるじゃないですか?」
「いやいや、レイが任せたまとめ役なんですし、ここは後輩でも目上の方に敬語を使うのがルールなんですよ!
だから、敬語で話させてください」
「えー‥」
(そう言われると、言いづらい!)
戸惑いながらいると、ゼムが言う。
「言いづらいですよね…だけど、こうゆうのは慣れですよ!」
「そ、そうですね…」
そうして話は終わり、車を走りだす。
その頃警視庁のほうでは‥
「…うん、そうか‥わかった」
携帯を閉じると、目暮が残念そうな顔をする。
「米花中央病院の方でも爆発があったらしい」
「怪我人は?」
「今回は運良く全員怪我なしで無事だったそうだ‥!」
「ふぅ…」
安心した佐藤。
だが、白鳥は目暮に聞いた。
「しかし今回は犯人を捕まえられませんでした」
「そうだな。もう少し早く解いていれば、爆発を阻止できたかもしれんな…」
2人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:マヤさん | 作成日時:2023年6月12日 9時