名探偵コナン何でもアリっ子！ (ページ36)

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病院と観覧車ページ36

私とレイさんのやりとりは続き、大分経った頃。

あのやりとりをきっかけに、私は少しエミカ主員から距離を置いて行動するようになっていた。

それからもう1年ぐらい経つが、今は昔よりちょっぴり成長してると自信が持てた。
今は、品所属室のまとめ役として立っている私だ。
ちなみに、レイさんはアメリカ本部の品所属主員をするために移動になった。

その時、私はレイさんに任されてエミカ主員の賛成も得てなった。

(なんだかんだで、うまくいってよかったー！)

気分転換に、机の上を掃除中。
みんなと変わらない部屋だが、位置が1番奥の部屋。

昔よりちょっぴり忙しいが、ほとんど変わらないし、それでみんなからも信用される。まとめ役、最高！！

ガチャッ

いつも通り分厚い報告書持ってきた。
重そうにしてデスクの上に置くタシ。

「一ヶ月分の監視報告書です」

「はーい‥どれどれ」

1束ずつ開いてみていく。

「うん、問題ないね。エミカ主員に渡してきていいよ！」

「‥あのミクさん、少し休んでから持っていくんじゃだめですか？」

「‥えー、また？」
(いつも持っていく途中で、貧血で倒れてゼムを困らせてるんだよなー。ここは、タシの友としてゼムに任せるか！)

「悪いね‥ゼムさん」

「‥またですか」

タシは明らかに嫌そうにしている。

「今、無理みたいでさー！
だからゼムさんしかいないってわけなんで、よろしく！」

重々しい報告書を持って部屋を出ていくゼム。
ついでにタシも連れて行ってもらった。

(さて、お掃除…お掃除…)

プルルッ

電話がかかってくる。私は急いで出る。

「はい、こちら品所属室‥」

［大至急の任務！
警察本部に届いたファックスから米花遊園地の観覧車と米花病院に爆弾が仕掛けられている。
爆弾に巻き込まれる恐れのある民間人を守ること。
数はそちらに任せる］

「了解！」

私服に着替えると、すぐに部屋を出ていく。

すでにメンバー達の会議が終わったところだった。

「ミクさん、メンバーと作戦の確認をお願いします」

(‥作戦は病院班と遊園地班にそれぞれ十人ずつで二手に分かれ、配置は…なるほど、よしっ！)
「うん、いいよ！じゃあ私は遊園地班をやるからいくよ！」

「了解！」

メンバー達が一斉に動き出す。

駐車場に車を停めると、イヤホンをつける。
最終チェックを完了して、いよいよ動き出す。