検索窓
今日:21 hit、昨日:31 hit、合計:1,587 hit

任務の顔 ページ32

松田は目が覚める、と同時に椅子に縛り付けられた状態だと気づく。


「っ、くそ!!」

「目が覚めたわね」


目の前にはエミカさんが見下すような冷徹な目つきを向けて立っていた。その後ろに控える私とレイさん。


松田はエミカさんに向かって睨みつける。
重々しい空気が漂う。

「ロイ、まさかこんなにも早く裏切られるなんて思ってなかったわ。さて、処分は本来ならここでメール通りになるところだけど……」




エミカさんはそう言って、私たちの方に目を向けて話を続ける。


「あの二人はまだ、あなたに利用価値があるから、生かせと言う‥どう思う?」


エミカ主員は黙ったまま、松田を睨む。


「…分かりきってることだろ」

「ふふっ‥そうね」


「「失礼します」」


私とレイさんは部屋から出ていく。
重々しく扉が閉まると、私は静かに息を吐いた。


(あれが任務の時のエミカさんの顔なのか…)


頭によぎるエミカさんの表情が、何度も浮かぶ。


(っ、もう見たくない…!)


服の裾を掴んで握りしめながら、私とレイさんはあの部屋を後にした。

任務の本質→←警視庁の待ち伏せ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (3 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2人がお気に入り
設定タグ:名探偵コナン , コナン , 秘密結社   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:マヤさん | 作成日時:2023年6月12日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。