私の役割 ページ4
アタッシェケースを机に置くと、エミカさんはソファーに座る。
「」
話す体制になるようにエミカさ
「はい…」
「ミク、あなたの階級と所属が決まったわ」
「えっ、もうですか！？」
「階級は一番下の下所属成属員よ」
よくわからずにポカンとした顔をして黙り込む。
「階級は下から…
一番人数の多い、下所属成属員から…中所属成属員…品所属成属員…
そしてまた繰り返して成属員の部分が主員に変わり、最後に総統よ」
そう言って、エミカさんは立ち上げる。
「さぁ、あなたの話はここまでにして…そろそろ"これ"の話をしましょうか」
そう言ってアタッシェケースを開いて机に置いた。
「あ、それはさっきの…」
「これはただのアタッシェケースだけじゃないのよ。
中には、イヤホンと超軽量素材防弾用黒スーツセット一着と記憶喪失ボールペンが入ってる」
「ミク、あなたがさっきまで耳につけてたのは、このイヤホンよ。
どんな形の耳にもフィットし、メンバーは普段からつけてるわ。
ただ、相手側から見えてしまうから注意して…」
「わかりました。エミカさん、どうやってメンバー証明できるんですか？」
「周辺100mになると機械が音声で教えてくれるの。
他にも電話や連絡のやり取り、音声検索機能、防水仕様、太陽発電もあるわ」
「すごい…」
「すごいのはミク、あなたこそ……総統が直々にあなたに直接渡したんだから」
「そうなんですね…」
よくわからず苦笑いしてると、困った顔で呟くエミカさん。
「やっぱりまずかったかー？」
(ん…？)
「普通は本格的に活動する中所属以上になってから、使ったりするものだから…」
(なっ！)
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作者名：マヤさん | 作成日時：2023年6月12日 9時
