新!特訓 ページ28
さっきフクコさんの話で複雑な気持ちの中、私はようやく見つけたレイさんに話しかけることができた。
「ミク、何?」
「エミカ主員にレイさんに色々教わってと言われまして‥」
「ああ、分かった。ところで潜入調査で初めて行ったのはどこだった?」
関係のない質問に私は戸惑いつつ、答える。
「け、警察学校です」
それを聞くと驚くレイ。
「警察学校!誰に命じられた!?」
「エミカ主員ですけど…」
(エミカさん、一体何考えてるんだ?)
「はぁ…一から教えるか」
本部内、地下三階 シミュレーションジム
着替えやすい服で、レイさんから話を聞く。
「まずは、体の体操から始めるわよ…体操!」
レイはそう叫ぶと、機械声が反応して周りの風景から人が映し出される。
「すご!これは…スクリーン」
触ろうとすると、すり抜ける。
「‥3Dホログラムだ。
それで動きをまねることから始める‥やるよ」
機械に映し出されている人の動きの通りに動く。
いい感じに汗が出始めたころ‥
[30分経過しました。体操を終了します]
「水分補給だ。ほら…」
「っ!!」
投げられた水筒を受け取ると、ゴクゴクと飲む。
暑い体に冷たいスポーツドリンク、とても美味しい!
「次は基礎体力をアップさせるためにこのメーニューをこなしてもらう」
「な、なんですか これ!?長時間過ぎます!」
「よく見ろ‥あいだに休憩が入ってるだろ?」
「こんなの、無理‥」
[持久走1km初め‥…‥
終了]
ハァッ ハァッ
[縄跳び200回初め‥…‥
終了]
ハァッ ハァッ‥ ハァッハァッ…
[筋トレ100回初め…‥
終了]
ゼェ ゼェ ゼェ…ハァッハァッ
夕方になり、外はすっかり暗くなる。
帰りはあまりの疲労と睡眠に負け、車で送ってもらっている。
「‥zzZ」
運転手が私を起こすと、家の前についていた。
「ん?あれ、家に着いた?」
「はい…」
フラフラとしながら、運転手に立ち上がらせてもらうと、車は走って去っていくのが見える。
私は自室のベッドに倒れた瞬間に寝る。
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作者名:マヤさん | 作成日時:2023年6月12日 9時