名探偵コナン何でもアリっ子！ (ページ22)

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秘密の扉へ導き人② ページ22

主員室に入ってきた私達をデスク椅子から見つめるエミカさん。
連れのメンバーを下がらせて、私と松田とエミカさんの三人だけになる。

落ち着いた様子のエミカさんは口を開く。

「はじめまして…私は彼女の上司のエミカよ。
松田さんのことは全て把握してるから、自己紹介は結構よ」

「あんたら、何者だ？」

「私たちは"調和"。世界政府の裏で監視する秘密機関。
分かりやすく言うと…"世界の調節"をする秘密機関ってところかしら」

「…そんな奴らが、俺をなんで？」

「松田さん、ここに入隊しない？」

「断る！」

松田は即答し、エミカさんの提案を拒否する。

「じゃあ、こうしましょう？
あなたが探してる犯人の情報を教える。その代わり入隊するというのは？」

「あんたらにメリットがない…なぜそこまでする？」

それを聞くと、エミカは松田に耳でコソコソ伝える。
松田は怖い顔で私を見てきた。

「わかった。だが"それ"以外、やらないからな」

「ええ、それとミク‥」

「はい」

「松田さんに色々と教えてあげて…」

「っ、でも…私よりベテランのメンバーに教わった方がいいんじゃないですか？」

「大丈夫、貴方は最年少で中所属に入ってるんだから、心配ないわ」

「は、はい」

「……」

二人のやり取りを静かに見ている松田。
そうして話は終わり部屋を出て行く私。

松田も出ようとするとエミカさんに呼び止められる。
エミカが椅子から立ち上がり、松田に近づく。

そして耳元で囁くように…

「約束は破らないのよ？」

「…ああ」