名探偵コナン何でもアリっ子！ (ページ19)

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帰りの道で事故ページ19

ターゲットに接触してあれから一週間が経過した。

あの日以降、向こうからの連絡はこないまま、ただ任務報告をし続ける日々を送っていた。

昨日、遂にエミカさんから呼び出しを受けて今、主員室に来ていた。
珍しく黒スーツではなく、私服姿のエミカさん。

「話ってなんですか？」

「ターゲットと接触してから連絡は無いみたいね‥ミク」

「もう少し待ってみても、いいんじゃないでしょうか？」

「待っても連絡は来ないわよ…貴方は一つ致命的なミスをしてるから」

「致命的なミス？……なんですか？」

それを聞くと、エミカさんは椅子から立ち上がる
ゆっくり私の隣にくる。

「接触の仕方が不自然すぎるのよ。まだ本格的な任務をすることが少ないから仕方ないけど、一つのミスが命取りになる事をよく覚えておきなさい」

「はい」

「まさか、"このまま"じゃないわよね？」

「っ、でも…どうすればいいのか、分かりません」

「もしもこの任務を達成したら
品所属成属員に昇格させてもいいわ」

「本当ですか！？」

次の日

カフェでターゲットの松田がいた。

「でたらいうんじゃね！
あの時、俺は現場にいて、爆発したのをこの目で見てたんだ！」

「それは、確かに私もこの目で見ました！
でも貴方の言う通りだと、萩原さん本人を見たわけじゃないですよね？」

「当たり前だろ！俺はその時も萩と電話してたんだ」

「‥電話の記録？…‥あるっ！？」

私は見ていたiPadの電源を閉じると、急いでその場から離れようとする。すると、松田に手首を掴まれる。

「おい、なんでお前がそんなこと知ってるんだ？」

「…」

「‥離さねーからな」

私が手を引っ張ると、松田は手の力を強める。
私はため息をつく。

「はぁ‥‥ふんっ！」

「‥っ！？」

足で松田の腹に目掛けて蹴りを入れようとすると、手を離して距離が遠くなる。
私は逃げて走ると、「待って！」と後ろから声が聞こえてきた。

イヤホンをつけると、音声検索機能で逃げ道を聞く。

［現在地を確認…次の道を左に曲がって200m直進してください］

左に曲がる。少し進んでいると‥

［前方約50m先、ターゲット確認…右折してください］

(なに！？速っ！！)

右に回がる。

「‥おっせーな」

警察本部内

「‥ひっ！！」

壁に隠れて、捜査一課の部屋を見ていると、肩を叩かれる。振り向くと…

「久山さん、そんなところで何してるの？」

佐藤さんだった。