名探偵コナン何でもアリっ子！ (ページ18)

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ターゲットに出会うページ18

信号が赤になり、車を停止する。
横断歩道を渡る子供達を見ていたら、その横を反対側から通り過ぎる男が目の端に見えた。

「っ！！」

そこには、私服を着たターゲットの松田陣平がいた。

(なんとかして会わなければ！でも、佐藤さんが‥)

隣で眠っている佐藤を見て、戸惑う。

「とにかく、近くに停めていくしかない！」

信号が青に変わると、私は進む。
そして少し行った先で歩道側に停めると、鍵を閉めて走ってターゲットのいるところに向かう。

(どこだ…どこだ…いた！！)

と走っていると、なぜか転ぶ。

ドテッ

ケガを見ると、足膝と膝を擦りむいていた。

(いててっ…あ、ターゲットに接近しないと！)

「おい、あんた大丈夫か？」

正面を向くと、ターゲットが目の前に来ていた。
松田は私の傷を見て「擦り傷だな」と言って支えて起き上がらせる。

「ありがとうございます」

「気をつけろよ」

「はい……あのっ、実は…貴方に話があるんです」

「俺に？」

公園のベンチで座る私と松田。

「話ってなんだ？」

「あの‥私のチームに入隊してほしいんです！」

「チーム？」

「なんというか…詳しくは私の仲間と会った時に説明します。だから一緒についてきて来てくれませんか？」

「…なんで俺なんだ？」

「貴方がとても優秀だからです。
それで私のメンバーもあなたのことをスカウトしたいみたいです。」

「悪いが断る。
あんたたちが何者か知らねーが、俺はそのチームに入らねー！」

「…そうですか。でも、心変わりあったら言ってくださいね！これ、私の名刺です」

名刺を受け取る松田。

「おまえ、警察官なのか！？」

「はい、そうです！捜査一課やってるので、私に何か用があったらここに来てください！
あっでも、くれぐれもこの事は内密にお願いします」

私は人差し指を口元に添えてそう言うと、松田は私を見つめる。

「ああ、分かった」

「ありがとうございます。それじゃあ…！」

車に戻ると、まだ寝ている佐藤。
私は運転して警視庁に戻る。