任務につく真相 ページ12
主員室に乗り込むミク。
パソコン作業をしてるエミカは手を止めて、ミクの近くに来る。
「どうしたの、ミク？」
「中所属からなぜ取ったりしたんですか！？」
「……また記憶喪失？」
「っ！？」
そういうと、人格を戻す私。
なぜ毎回バレてるのか不思議でならない。
「それで、本当は何の話かしら？」
「‥私も行きたいんです」
それを聞いたエミカ主員は目を見開くと、黙ってミクを見つめる。
「フッ…行くのはダメだけど、近くで私の指揮を見るだけならいいわよ」
「ありがとうございます！」
品所属室
「隣にいるの誰だ？」
「エミカ主員が推薦したっていう新しい中所属のメンバーらしいぞ」
男二人はそう言って話していると、女に仕事しろっ！と怒鳴られる。エミカ主員は、巨大なスクリーンに出てる現場を見る。
「A班は人混みに紛れ、C班はメンバーの安全を確認！
B班は爆発物処理班を誘導しなさい」
［［［了解！！］］］
立て篭もり中のビルの中に入っていく映像が流れる。
そして、しばらくすると無線から声が聞こえる。
［こちらC班！仲間の安全を確認！すぐに撤退します！］
それを聞くと、エミカは「A班の状況は？」と聞く。
［こちらA班！ターゲットの無事を確認！すぐに撤退します！］
「ねえ、エミカさん…なんでメンバーを連れて撤退しないんですか？緊急事態だったんじゃ？」
ミクはエミカに尋ねる。
「今回の緊急応援要請は、潜入中のメンバーの安全よりターゲットの安全を確保するため。
つまり、私たち品所属の任務のターゲットが関わっていたから入ったのよ」
「そっかー‥ところでそのターゲットってどんな人なんですか？」
「ターゲットを写して！」
スクリーンに映ったのは、私があの時にみたサングラスの男だった。
「この人っ…」
「知ってるでしょう？
二年前に起きたマンション爆発事件の現場にいたらしいわね。
名前は松田 陣平。爆発物処理班に所属し、エースとして活躍中。頭脳明晰で‥調和に欲しい人材だわ」
「まさか、この人を見せるためにわざとここにっ‥！」
「そうよ。じゃなきゃ、ここを見せたりなんてしないわ。任務は彼を調和に入隊させて」
「無理です、私のことを見てる可能性が‥」
「安心して…確認済みよ！
メンバーに貴方の顔で彼の近くを歩いたけど、知らなかったわ」
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作者名：マヤさん | 作成日時：2023年6月12日 9時
