カオス班、集合！短編集！ (ページ15)

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さいかい。ページ15

久しく会っていない友人との感動の御対面、という定番の流れ。
にならないのが、この面子の特徴である。

「なんで全員揃ってんだよ」

自らの教室、2年A組から出た葉月は、思わずそんな声をあげた。
まさしく全員。リーダー格のアホ斎から始まって、綾、遊利、伊緒奈、玲、そして自分。約半年ぶりの集いといっても過言ではないだろう。

「つきは知らないしー？
まさかつきがA組前で待ち伏せしてればしーちゃんと会えるんじゃね？運良ければ帰れるんじゃね？なんて妙案思いついてないしー？」
言い訳という名の独白を続けた斎は、数秒後に後方に吹っ飛んだ。

「僕はいつもあってるけどねー」
「お前は色々付き合いあるしな」
遊利同じクラスだしな、とつけたすと、綾から満面の笑みのピースサインが返ってきた。流石だ、としか言いようのない笑いだ。

「伊緒奈は部活であってるし」
「いつも迷惑かけてまーす」
「いつも迷惑かけられてまーす」
謎の奇声____この世には存在しないであろう声____をあげて、動き回る伊緒奈。自動的に視界から消えたりはいったりする。

「玲とは図書室とか廊下とかであうよな」
「まあ、綾ほどじゃないけど会うほうではあるよね」
うんうん、と頷く玲。

「遊利は……言うまでもないな」
「同じクラスだし」
頭の後ろで手を組んで朗らかに笑った。

「で、なんで此処に集まってんの？」