彼女事情。66 ページ28
｢いい勝負ですねぇ｣
｢殺センセー呑気すぎんだろ？！｣
｢針とか目に入ったら痛ぇぞ…｣
｢僕達に何か出来ることは…｣
湊と業の殺り合いをただ見る事しかできない3人は、黙って拳を握った
｢ありますよ｣
殺センセーは、Aを抱き上げ業達の戦いを笑いながら観戦している男に視線を向けた
・
｢はぁ、もういい加減、諦めてくれないかなぁ、！｣
｢それはこっちの、セリフ、っ｣
湊が足を振り上げと同時に、業が拳を決める
両者とも吹き飛ばされ、壁や床に叩きつけられる
｢ぐっ、｣
｢かハッ｣
湊は、業と互角か、それ以上の力を持っている
よろよろと立ち上がり、また戦闘態勢に入るが…
｢なっ、何だ貴様ら！！｣
先輩と呼ばれる男の焦った声
｢うるせぇ！Aを拉致った上に業をボロボロにしやがって！磯貝！！｣
｢任せろ！渚！！｣
｢…僕達がいる事、忘れないでね。
…A！！｣
＿一瞬で何が起こったか分からないが、
3人が男の隙をついて何かしら攻撃し、渚に呼ばれたAは目をカッと開き男の顎を思い切り右足で蹴っ飛ばした
｢ヌルフフフ、流石ですAさん。
貴方の寝たふりは最高でしたよ｣
『…ふぅ』
そう、先程殺センセーが視線を向けたのは、男ではなくその腕にいるAに向けたものだった
殺センセーは最初から寝たふりをしていたのに気づいていたわけだ
｢A！｣
『…業も、湊もボロボロじゃん』
二人の姿を見て苦笑するA
湊はまだ吃驚して固まっている
その時だった、
ゴゴゴゴゴゴゴゴ…
洞窟全体に響く低い音
皆は何事かと辺りを見回す
｢…後、15分ももたない｣
片腕を抑え、座り込んだ湊が呟く
｢どーゆー事？｣
｢…ここの壁には多数の時限爆弾が仕込まれてる
ここが崩れるのも後15分ぐらいだ｣
｢…まじかよ｣
｢結局お前は何がしたいんだよ！！｣
｢…俺はただっ、｣
何か言いたげな顔をし、口をつぐんだ湊
それを、業はじっと見ていた
｢…今から全力で走っても、外にギリギリ間に合うぐらいだ｣
｢じゃあ！行くぞ！｣
前原のその掛け声に、湊は首を降った
｢…Aは
先輩に、走れないように足を壊されてる｣
"最初からあの人は、"俺達"を殺すつもりだった"
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瑠空(プロフ) - 面白かったです！更新待ってます！これからも頑張って下さい！ (2023年1月6日 1時) (
レス) @page41 id: a62f68d303 (このIDを非表示/違反報告)
赤羽あやは(プロフ) - 他の作品作るのもいいですがこの作品を放置しないでほしいです！完結までいってほしいです！楽しみに待っているので更新お願いします！ (2021年2月2日 23時) (レス) id: 7347c244d3 (このIDを非表示/違反報告)
りか - まだですかーーーーー (2019年6月11日 17時) (レス) id: c55e29ce3e (このIDを非表示/違反報告)
イゾウRAVU - とっても面白いです!!これからも頑張ってください！更新待ってます！ (2018年11月2日 11時) (レス) id: 0e771d3d36 (このIDを非表示/違反報告)
Nemu - とても面白い話ですね(*‘ω‘ *)続き待ってます！！ (2018年3月2日 1時) (レス) id: 7561ca47bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あか。
| 作成日時：2015年9月22日 16時
