冬 ページ9
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冬 春 夏 秋___と 瞬く間に時が過ぎ、今は紅葉の季節である。彼女らは今もからわず”あの事”が無かったように日々を過ごしていた
『あ。大寿くん、次はここに行ってみいひん?』
「あぁここか。前に柚葉達も行きたいとか言ってたな……」
『じゃあ、私が誘って一緒に行く?』
「いや。いい」
そかぁ〜と言い笑う少女は大柄な青年と何気なく喋っているが、距離がバグっていた。なんというか何をするにも距離が近く、しかし彼女らは付き合ってないという
「はぁ〜〜……どうしよ」
長い長い溜息をつきながら親友でもあり良き相談者でもある柴 大寿の妹、柴 柚葉にイルミネーションの時の話をしてどうすべきかを未だに話していた
ちなみに、柚葉が大寿の妹だと知ったのはその告白の後にこのことを相談した時に知ったそうだ
「……マジで言ってる?」
ここまで鈍感だとは思わなかったと柚葉は呆れた目で少女を見据えていた。対する少女は自身の心にほんのりと気付き始めていた
『うん。でも、やっぱり私は___』
かく言う柴 大寿も何気ない日々を過ごしていたが、顔に出てないだけであってかなりあの日のことをかなり気にしていた
「おい、乾と九井。女が喜びそうなもんは何だ」
しまいには同じ族に所属している乾こと、イヌピーと九井こと、ココに相談するしまつである。よくAに何か送ったりはしているがついに何をあげたら喜ぶのか分からなくなったそうで、二人に聞いたらしい
「適当なもんやってたら喜ぶだろ女は」
「女は全員金目当てだろ?」
イヌピー、ココと続けざまにそう言う。全く女心が分かってない。その後も大寿は質問したが、まともな回答が返ってこず、最終的に二人を一発殴ってから帰ったそう
さて、皆様___この地味にズレあっている二人の様子をもう少し覗いって言ってはくれませんか?
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