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あの事があって以来、私は教会にはなるべく明るい時間に行くようにしていた。そして、今は買い物帰りである。もう、桜が散り葉桜になり始めた頃かぁ……早いなぁ…



すると、ふと何故か自分の歩いている場所だけ影が出来た。なぁんかデジャブだな〜と思いつつゆっくりと後ろを振り返ると何時かのお兄さんが立ってた



「おい、オマエ。着いてこい」



こう言われて大人しくついて行く人が居ると思います??と盛大に心の中で煽って(?)いると何かを察したのか凄い形相で睨んできたので、私は思わず「はい!!もちろんです!!」と答えてしまった



いやいや、だってさ仕方なく無い?あの顔は怖いよ……アレだアレ。蛇に睨まれた蛙だ。それがピッタリとハマると思う



その後私が連れて行かれたのはお洒落な雰囲気のカフェだった。いきなりメニューを渡され「選べ」と言われたからちょっとした腹いせで、メニューの中でも三番目ぐらいに高いやつを頼んでやった



しばらく無言の中(相手は私の事を睨んでいる)で私は思い切って相手の名前を聞いてみた。べ、別に空気がいたたまれなかったとかじゃないからね??



「柴大寿。………オマエは」



柴?柚葉と同じ苗字やね。そう考えながら私はあたりさわりのない言葉を並べながら名前を言ったら、ほんの少しだけど大寿さんが笑ったような気がした……まぁ、気の所為だろうけど



でも、何故かあの笑みを見ると”あの子”を思い出す。目付きが鋭くて、不器用で……でも、凄く優しいあの子の事。もしかしたら知っているかもと言う淡い期待を抱きながら彼に質問しようとした



だが注文していたものが届き早々に食べ始めてしまったので結局聞けずじまいに終わった



でも、何だか悪い人ではない気がしてきた……

の→←教



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作者名:白虎。 | 作者ホームページ:うぇーいん  
作成日時:2022年4月16日 19時

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