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あの後あのお兄さんの部下?のような人が入ってきてくれたおかげで、掴まれた腕の力が緩みその隙に私は逃げた
取り敢えず振り返らずにただ家をめざして走った。多分今まで生きてきた中で最高の速度で走っていたと思うし、今の速さだったら普通に短距離走とかで結構早く走れたと思う
今まで運動音痴だと思ったけど、意外とできるじゃんと自画自賛しながら私は自室に入った。どうやら母さんは買い物に行っているらしい。さっき机の上に置き手紙があった
つーかホンマにあの人はなんやったん?でも何処かで見た事ある目付きなんよなぁ……
『んー……思い出せへん。でもあの人は知ってるっぽそうやったしなぁ』
うーん……マジでわからん!!思い出せへんし、何か、何か思い出せそうやけど、引っかかって思い出せへん!!
と、布団の上でゴロゴロと移動しながら心の中で一人悲鳴を上げていた。すると充電していたケータイから音がなり見てみると相手は”柚葉”だった。
柚葉とは
電話を掛けてくれていたので取り敢えず出て、今日あった事を全て事細かく話した。すると同情するようなそんな感じの声で「大変だったね」と言った
『しょーじき。また会いそうで怖いんよなぁ』
〚そんなに会わないでしょ。だって何回も会うって相当よ〛
『まぁ、そうなんよねぇ。でも、勘やけど多分 またあの人とは会う気がすんねん』
〚まぁアンタの勘は結構当たるからね。短い期間しかまだ過ごしてないけど、それだけは分かるよ〛
『ふふっ。さっすが柚ちゃん』
「その呼び方ヤメテ」と電話で話しているが照れている事はハッキリと分かった。本当に柚ちゃんは可愛ええなぁと一人しみじみ思っていると柚葉側からガラスが割れる音がした
〚!!……ごめんA。ちょっと行かないと〛
ある程度の柚葉の家庭事情は聞いたから私は分かったとだけいい電話を切った
『柚葉は柚葉で大変やなぁ……と、言うかホンマにあの人とは会わへんやろか……?』
しかし、それから何度もあの男に食事へ誘われたりするのはあと数日のお話
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