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『え、え?でも、何か幸せそうに笑って……』
Aが叫びしばらくの沈黙の後、戸惑いながら口をパクパクさせながら言った
「確かそん時は姐さんの事を話してる時でしたよ。あと、多分ですけどその女性は俺の姉貴ッスね」
いつの間にか居たあの兵隊はAの後ろに立ちニヤニヤと笑いながら言った。それを聞くと同時にアイツは凄い勢いでオレの方に顔をやった
『え……大寿くん、ウチに飽きたとかやなかったん?ホンマに?』
「あぁ?オレがオマエに飽きるワケねぇだろ」
オレにとってはオマエは大事な人だからな。と小っ恥ずかしい事を口が裂けても言えずにそこはぐっと奥底に押し込んだ
すると今度は顔を赤くさせて口をパクパクさせながらオレを見るA
『じ、じゃあ大寿くんはウチに飽きたわけでものうて、他に好きな人が出来たわけでものうて、ただこのプレゼントを渡そうとするために?』
「……あぁ」
そう言われるとこっちまで少し恥ずかしくなり顔を逸らす。するとアイツは安堵したのかヘタりとその場に座り込んだ
『っ……よかったぁ。大寿くんが取られたんかと思うた。まだ一緒におれるんや』
「それは、オレを口説いてるのか?」
『え!?……あ。そうも聞こえるんか?』
目線に合わせてしゃがみ目を捉えて離さないと言うようにじっと大寿はAを見つめた。先に耐えれなくなったのはやっぱりAだった
Aはバッと下を向きか細い声で言った。だが耳はほんのりと赤かった
『う、ウチは最近になってようやく大寿くんが好きやって気付いてん……今からでも返事返しても大丈夫と?』
「あぁ。もちろんだ」
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