May I help you？ (ページ9)

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「ただいま戻りましたー」

伸「Aマジありがとう！」

「静香さんが怒ってたよー」

伸「ええっ！？」

「はい、これ本人控え」

“どーしよ”って焦ってるのぶには気づかないフリをして、自分のデスクに戻る。

まぁのぶがあの経理部に行きたがらない理由も分からないことはないけど、

静香さんはいい人だもん。

…あとはちょっと癖あるけど。

『(人1)ー』

「はい」

呼ばれた先を見ると、そこには上司の敬浩さんの姿が。

うわ、あたしまたなんかやらかしたかな…

敬「この前のアポイントメントどーなった？」

「あ、J.S.B.の担当さんはこちらに時間はお任せするそうで、あとは敬浩さんの空いてる日で…との事でした」

敬「…ん？俺？」

「片岡さんが、どうしても敬浩さんが良いと…笑」

敬「直人くんも本当に悪いやつだなー…笑」

「接待の場所、ご準備しておきますね」

敬「うん、頼む。」

J.S.B.の片岡さんは、うちの取引先の担当様。

敬浩さんとはどういう巡り合わせか、大学時代の先輩後輩の関係だったらしく、

うちのお得意様になって歴も長い。

だからこそ接待も大変なのも事実。

「お店か…」

真「J.S.B.ってもう何回も接待してるから知ってるいいお店もう無いよねー」

「しかも片岡さんオシャレさんだからなぁ…」

真「こりゃ今週あたりリサーチしとかないとね」

「うう…」

てことは、今週はあんまりBar行けないかもな…泣

せっかく気になってたのに…

『あ、あのっ、Aさんっ』

「ん？乃々華ちゃん？」

乃「わ、私で良ければ接待で使えるようなお店幾つか知ってるんで、紹介しましょうか…？」

「えっ！！本当に！？」

乃「はい！ここからも近いです！」

て、天使が現れた…！！！

なんてついてるんだろう私…！！

真「ほんと、あの人って単純だよね」

伸「それもアイツの良さだよね」