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#1 ページ1

「…寒っ」





まだまだ寒さの厳しい冬の日。


今日は寒波の影響もあって雪が降るほど寒かった。





「…はぁ。」





ため息の息さえ白く出る。


今日はてんてこ舞いな1日だった。


仕事で疲れるのはいつものことだ。


…けど、今日は尚更。


後輩のミスを庇って上司から怒鳴られっぱなし。


12月で“師走”と言われるだけあって何かと忙しい毎日。忙しい上に怒るわけだから通常の1.2倍ほど怒られた…気がする。


その後の対応や謝罪などで、帰路についたのは時計の短針がてっぺんを回った頃。





「……久々に呑もうかな」





生憎、彼氏という彼氏はここ2、3年居ないために一人で呑むことを普通になってきた。


どうせ明日は久しぶりの休み。


潰れるほど呑んでも特に予定はないし大丈夫だろう。





「…あれ?」





今日はちょっと違う道から帰ろうかとしてたら、


いつの間に、見ないうちに小さなBarがオープンしてた。


モダンな雰囲気の漂う外観はどこか懐かしく、そして暖かな温もりが漏れていた。


自然と足はそのお店へと向かってた。





…この敷居を跨いでからというもの、


私の人生はグルンと変わってしまうなんて、


この時の私はまだ知らなかった。





『いらっしゃいませ』




いま、私の人生が大きく変わろうとしていた。

#2→



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作者名:なおりん♪ | 作成日時:2018年1月3日 2時

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