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私とマックスが付き合い始めたのは2年生の頃。
そもそもお互いの存在は、とあるきっかけがあるまでは認識していなかった。
名前くらいなら聞いたことあるかな、というぐらい。
私達が出会ったあの日、マックスは数人の先輩に絡まれていた。
「おいマックス、お前2年生だしそろそろドゥエロに出ろよなー」
「いや、俺は…高いところが苦手なので、先輩達の足を引っ張ってしまう事になるので遠慮します」
「魔法使いなら高所恐怖症ぐらい治せよなー」
「はは…仰る通りで…」
ドゥエロのためにこの学校に入学したと言っても過言ではない私は、このチャンスを逃してなるものかと先輩達のもとへ駆け寄った。
思えばこの時はドゥエロに夢中で、マックスは眼中にすらなかったような気もする。
「先輩!今からドゥエロなんですか?だったら代わりに私が参加します!」
「…お前、もしかしてA・ベネットか?」
「A・ベネット?あのホウキの扱いが、先生達からもお墨付きだって噂の…?」
「噂は存じ上げないですけど、A・ベネットは私です!さ、早く行きましょう!もう試合開始の時間になっちゃいますよ!」
「だが、ドゥエロの出場者は男子が殆ど。今回も女子の参加はないと思うが…大丈夫なのか?」
「お任せください!手荒なプレイにはやり返すってのが筋ですから!」
そうしては私は晴れてドゥエロへの参加権を獲得し、対レアン寮とのドゥエロで完全なる勝利を収めた。
案の定手荒なプレイをしてくるレアンは、先輩達との連係プレーでものの見事に完封である。
ドゥエロ初出場にしてMVPにも選ばれた私は、先輩達を差し置いて銀のコインもちゃっかりゲットした。
当然、例の先輩達には沢山褒められたので私的には大満足。
「これが銀のコインかぁ…アオリオに見せて貰った事はあるけど、初めて触ったかも」
試合中は観客席を見る余裕もなく、アオリオが観戦しに来ているのかすら分からなかったので、当時は早く見せびらかしたくて仕方がなかった。
こんな勉強が出来ない私でも、コイン獲得の道があったんだって。
ほくほくとした気持ちで寮内を歩いていると、背後から声を掛けられた。
「ドゥエロ優勝とMVP、おめでとう」
「…?貴方は……」
これが、私とマックスの出会い。
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竹駒(プロフ) - ゴリラパーティーさん» ゴリラパーティーさん、コメントありがとうございます!リクエストについては追って公開しますのでお待ちください…! (2月29日 14時) (レス) id: ec7e084a84 (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラパーティー(プロフ) - ほんとにいつも喜んで作品読ませてもらってます(?)私なんかがリクエストなんておこがましいですがマックス先輩とのいちゃいちゃ?してほしいです!!返信はわざわざ送ってくださらなくても良いです!いつも見てます(今?って話ですよねすみません) (2月23日 11時) (レス) @page15 id: f1f12a25a1 (このIDを非表示/違反報告)
竹駒@土日祝更新遅め(プロフ) - 桜さん» 桜さん、コメントありがとうございます!マックス先輩の小説がないので、それなら私が…と書いてしまいました。楽しんでいただけているのであれば光栄です! (2月21日 22時) (レス) id: 7767493df5 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 貴方のお陰で私は生きていけます。ありがてぇ、ありがてぇ…!好きですぅぅあああッ (2月21日 3時) (レス) id: 16dfaae67e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:竹駒 | 作成日時:2024年2月16日 12時