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あれからバタバタと準備して向かったはずの授業も、あれよあれよと時間が過ぎ、お昼休みの時間になった。
いつも一緒に昼食を食べているアオリオは後輩の補習に付き添うらしく、私はダメ元でとある後輩を誘ってみることにした。
「A先輩っ！今日は昼食のお誘い、ありがとうございます！」
向かい側の席で金色の髪とオレンジのリボンが揺れた。
一年生のレモン・アーヴィンちゃんである。
私の数少ない、恋バナが出来る後輩兼友人だ。
「いいのいいの〜！レモンちゃんと話すの楽しいから！それに急に誘っちゃったのは私だし」
「いえいえ！実は私も、次A先輩と一緒にご飯食べられるのはいつなのかなって…ずっと思ってたんです。その矢先にお誘いいただけたから、私もう嬉しくて！」
「(可愛い…本当に可愛い…)」
レモンちゃんも私と恋バナで意気投合出来るのが楽しいと思ってくれているらしく、何からお話ししましょうか、とパンを千切りながらキラキラした瞳で私を見つめている。
「あ、そういえばA先輩。今日も寝坊していませんでした？」
「んぐっ…！…な、なぜそれを……」
「ちょうど寮から出た時間帯だったので、遠目でマックス先輩達とお話ししているところを目撃したんです。廊下なのに服装が部屋着のままだったので、恐らく寝坊したのかなと…」
スープを掬うためのスプーンを咥えたまま硬直するしかない私。
寝坊現場を見られた事が一度だけではないとはいえ、やっぱり後輩に見られるのが一番心にクる。
「女の子は身だしなみが大切なんですよ！私なんかマッシュくんのために、スイーツ系の甘い香水買っちゃったんですから」
「そ、そうなんだ……」
「好きな子の前では完璧な私でありたいじゃないですか！且つ相手の好みに近付けるのが、私の理想です！」
「で、あれから進展は？」
「ないんです…」
悩める乙女、レモンちゃん。
話を聞く限りだとレモンちゃんの完全なる勘違いに感じるけど、面白いから放っておいている。
恋は盲目って言うし、きっとレモンちゃんもその類なのだろう。
恋する乙女の夢を壊すのは無粋ってもんだ。
「いいですよね、A先輩はマックス先輩と堂々とお付き合い出来て…」
「そう…かなぁ」
「そうですよ！はぁ…私も早く婚姻届け出したいです…」
「いや流石に婚姻届けは出してないからね？」
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竹駒(プロフ) - ゴリラパーティーさん» ゴリラパーティーさん、コメントありがとうございます！リクエストについては追って公開しますのでお待ちください…！ (2月29日 14時) (
レス) id: ec7e084a84 (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラパーティー(プロフ) - ほんとにいつも喜んで作品読ませてもらってます（？）私なんかがリクエストなんておこがましいですがマックス先輩とのいちゃいちゃ？してほしいです！！返信はわざわざ送ってくださらなくても良いです！いつも見てます（今？って話ですよねすみません） (2月23日 11時) (レス) @page15 id: f1f12a25a1 (このIDを非表示/違反報告)
竹駒@土日祝更新遅め(プロフ) - 桜さん» 桜さん、コメントありがとうございます！マックス先輩の小説がないので、それなら私が…と書いてしまいました。楽しんでいただけているのであれば光栄です！ (2月21日 22時) (レス) id: 7767493df5 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 貴方のお陰で私は生きていけます。ありがてぇ、ありがてぇ…！好きですぅぅあああッ (2月21日 3時) (レス) id: 16dfaae67e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：竹駒 | 作成日時：2024年2月16日 12時
