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マックスと束の間の、二人きりの時間を過ごした後。
「明日はどうする？マックス、欲しいコミックあるって言ってなかったっけ。取り敢えずそれ、買いに行こっか」
「え、いいのか？」
「全然いいよ〜！私もそろそろ、新しい本でも買おうかなって思ってたところだし」
一番混む時間帯を避け、人がまばらになった食堂で、私はマックスと夕食を食べていた。
人目も然程気にならないので、堂々と明日のデートの予定を組んでいる。
「本屋に行くのは決定だとして、Aが行きたいところは？」
「マックスと一緒なら何処でも！」
嬉々として答えると、マックスはキョトンとした表情で私を見る。
まるで、本当に行きたいところがないのか？と、疑問に思っているかのように。
実のところ、行きたいお店はあるのだ。
校内の女子生徒の間で噂になっている、最近新しくマーチェット通りにできたアクセサリーショップ。
でもマックスはアクセサリーとか興味ないだろうし、わざわざ彼の興味がない場所へ行くのは気が引けてしまう。
後日、レモンちゃんでも誘って行けばいい話だしね。
「明日は本屋に行って、その後はぶらぶらしよう？歩き回ってるうちに、行きたいところが見つかるかもしれないし！」
「Aがそう言うなら、まぁ…」
歯切れ悪そうに首を傾げ、マックスは夕飯の最後の一口を頬張った。
私もスープを飲み干し、夕飯を完食。
食器を下げ、食堂を後にした。
「じゃあ明日、10時に部屋まで迎えに行くから。寝坊するんじゃないぞ？」
「マックスとのデートなら寝坊しませんー！」
「デートじゃない日も寝坊しなければ、完璧なんだけどな……っと」
ふと思い立ったかのように、マックスが私の腕を引き、前髪をそっと掻き分けた。
その直後に感じたのは、額への柔らかな感触。
「は、わ………」
「ごめん、あっちからレインの気配がするから今日はこれで。おやすみA、また明日」
そう微笑んでマックスは私の腕を離し、走って行ってしまった。
遠目で、マックスがレインと合流したのが見える。
あんな距離で良くレインだって分かるなぁ。
「何呆けてるんだ、こんな場所で」
「あ、アオリオ！？いつの間に！？」
振り返れば、呆れた表情で仁王立ちしているアオリオ。
私の表情…いや、顔色で全てを察したのだろう。
ゴミを見るような目を向けられたが、今の私にとっては何のダメージにもならなかった。
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竹駒(プロフ) - ゴリラパーティーさん» ゴリラパーティーさん、コメントありがとうございます！リクエストについては追って公開しますのでお待ちください…！ (2月29日 14時) (
レス) id: ec7e084a84 (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラパーティー(プロフ) - ほんとにいつも喜んで作品読ませてもらってます（？）私なんかがリクエストなんておこがましいですがマックス先輩とのいちゃいちゃ？してほしいです！！返信はわざわざ送ってくださらなくても良いです！いつも見てます（今？って話ですよねすみません） (2月23日 11時) (レス) @page15 id: f1f12a25a1 (このIDを非表示/違反報告)
竹駒@土日祝更新遅め(プロフ) - 桜さん» 桜さん、コメントありがとうございます！マックス先輩の小説がないので、それなら私が…と書いてしまいました。楽しんでいただけているのであれば光栄です！ (2月21日 22時) (レス) id: 7767493df5 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 貴方のお陰で私は生きていけます。ありがてぇ、ありがてぇ…！好きですぅぅあああッ (2月21日 3時) (レス) id: 16dfaae67e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：竹駒 | 作成日時：2024年2月16日 12時
