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カルパッチョ・ローヤン。
そのおかげで、昔から痛みを知らなかったという。
『最近、夜になっても寮に戻ってくる事が少ないのよ。もし見かけたらちゃんと戻るように声を掛けてくれると嬉しいわ』
友人の頼みとあらば仕方ない。
マカロンと別れ、早く部屋に戻らなければと踵を返すと。
「……ほんっっっとうに心臓に悪い！！」
「なにが」
目の前には先程、話題としていた本人の姿。
足音が全くしなかったのに、一体いつ私の背後に立っていたのか。
マカロンが気付いていなかったという事は、さっき別れた瞬間に…？
これだから天才は怖すぎる。
「そんなことより、今日はあの人といないの」
「まーたマックスの尻追い掛け回してるわけ？もう夕食の時間帯でしょ、一緒にいるわけないじゃん。今頃はレインと一緒だよ」
「夕食…」
何処を見ているのか、焦点が定まっていない瞳でパチパチと瞬きしているカルパッチョ。
この様子だと、また寝食を惜しんで研究に没頭していたっぽいな。
マカロンが寮内を探しても見つからないはずだ。
「ちゃんとご飯は食べなさい！私とマックスに心配かけるような事はしないで！」
「なんで君達が心配するの」
「マックスは優しいから、よく寮内でぶっ倒れてるって噂されてる貴方の事、気にしてるの！私は……マックスがあまりにも気にするから成り行きで、いつの間にか気にしちゃってるだけ！」
「ふーん」
心底興味ないという表情で、適当な相槌を打たれた。
本当にこの子は、日頃から研究以外を疎かにしすぎる。
ここで先輩である私がガツンと言っておかなければ、カルパッチョは一生このままだろう。
健康な肉体は、規則正しい日常生活から始まるのだから。
「あの人がいないならいいや。君の後を追っていれば必然的に会えると思ったけど、今日は無理そうだし」
枯れ草色のローブを翻し、カルパッチョは食堂とは正反対の方へ歩いて行ってしまった。
「ちゃんとご飯食べて睡眠も取りなさいよー！あと、寮には必ず戻りなさい！」
「考えておく」
可愛げがないと言ってしまえばそれまでだけど、マックスが気にかけている以上、あの子も私の大切な後輩。
せめて寮長であるマカロンの手だけは煩わせないで欲しいところだけど。
「…って、私も早く部屋に戻らないと！アオリオに怒られる！」
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竹駒(プロフ) - ゴリラパーティーさん» ゴリラパーティーさん、コメントありがとうございます！リクエストについては追って公開しますのでお待ちください…！ (2月29日 14時) (
レス) id: ec7e084a84 (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラパーティー(プロフ) - ほんとにいつも喜んで作品読ませてもらってます（？）私なんかがリクエストなんておこがましいですがマックス先輩とのいちゃいちゃ？してほしいです！！返信はわざわざ送ってくださらなくても良いです！いつも見てます（今？って話ですよねすみません） (2月23日 11時) (レス) @page15 id: f1f12a25a1 (このIDを非表示/違反報告)
竹駒@土日祝更新遅め(プロフ) - 桜さん» 桜さん、コメントありがとうございます！マックス先輩の小説がないので、それなら私が…と書いてしまいました。楽しんでいただけているのであれば光栄です！ (2月21日 22時) (レス) id: 7767493df5 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 貴方のお陰で私は生きていけます。ありがてぇ、ありがてぇ…！好きですぅぅあああッ (2月21日 3時) (レス) id: 16dfaae67e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：竹駒 | 作成日時：2024年2月16日 12時
