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「…うわあ」
思ったより大きかった。
「迷子にならんようにね。俺が手繋いどくのもアリやない？」
キラキラスマイル頂き。
「何言うてんねんセンラ！胸毛のくせにAと手繋ぐとか何億年も早いんじゃ！！」
「誰が胸毛やあああ！！」
「おい年下組うるせえぞ」
「置いてくからな」
「「やだ！！」」
「年下組？」
「ん？ああまだAには言ってなかったっけ。あいつらああ見えて26だぞ。そこのホクロは27。俺は29」
「えええっ」
嘘でしょ！？あんたら不老なんか！？若すぎよ、23ぐらいやと思ってたわ！！
「わ、若っ…」
私の口から出た言葉はたったそれだけ。←
「若い！？うらさん今の聞いた若いだってきゃー！」
「分かったから落ち着け坂田…」
「でもセンラも嬉しいですわあ♪」
さっきから思っていたこと。
お前らイケメンすぎる！！
さっきから周りの女の視線が突き刺さる！！
うらたさんは薄いミントグリーンのパーカーに黒のスキニー、靴もミントグリーンのスニーカー。女子か。
志麻さんは白のロゴTに黒のパーカー、黒のパンツにショートブーツ。
坂田さんは黒のゆるいTシャツに黒のゆるいカーディガン、黒のだぼっとしたパンツに黒のスニーカー。忍者かよ。
センラさんは黒と白のストライプTシャツに黒のスキニー、カーキのジャケットを着て丸眼鏡をつけている。
皆おしゃれだなあ…
一緒に歩くのが申し訳ないくらい。
「あ、そうだ」
「何？」
「A」
「は、はい」
何だろう。やっぱ家には置いとけないとか？でもこの居場所を失ってしまったら私はまたあの母の元に帰らなければならないのだ。そんなの嫌。
「A？何で泣いてるの？」
坂田さんが私の顔を覗きこむ。
「は？私泣いてなんて」
頬に手をやると濡れていることに気づく。
坂田さんが優しく涙を拭ってくれる。
「うらさん怖がらせちゃったの！？」
「うらたさん女の子泣かせたー」
「俺なんもしてねえよ！」
「まあまあ。うらたんはAに話したいことがあるんよね」
「A」
「はい」
「今日から俺らを呼び捨て&タメで話す！！」
「言いたいことってそんなこと！？」
「俺らにとってAは大事な仲間だからな」
素直に嬉しい。
「…うらたん、まーしぃ、さかたん、センラ」
精一杯息を吸い込み
「今日から宜しく！！」
「「「「おう！」」」」
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作者名：さそりんご | 作成日時：2017年11月18日 17時
