Stories of The Holy Night …or The Dream？2 (ページ9)

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彼との出会いを思い返しながら、道なりに歩いていると、とうとう目的地に着いた。

なんだかんだあったから腕時計に目を向けると長針は6を指そうというところで、辺りはすっかり暗くなっていた。
少し先にはイルミネーションで煌々と輝く遊園地のゲートが見える。

イルミネーションの明かりで視野には困らない。
辺りを見回すけど、姿を現すだろうと思ったチョンロは見つからなくて、仕方なく電話をかけた。

「着いたけど。どこ？」
CL「よく出来ました、아가야〜」

思わず吹き出す。

「ヤー、そんなの教えた覚えないけど？笑
どこで覚えたの！？」
CL「逆にこっちに来て何年経ったと思ってるの？笑」

「…そうだね。で、どこにいるの？」
CL「ヌナ、まだ到着してないよ。」

「…どういうこと？ここじゃないの？」
CL「いやいや、中に入らなきゃ。」

「中に？1人で？」
CL「うん。」

「ロロは？来ないの？」

てっきりインパする前に合流すると思っていたから、戸惑ってそう尋ねると、フッ、という笑い声の後に、

CL「いいから。そのまま入れるから。」

「そのまま？チケット買わなくていいの？」
CL「うん。そのまま進めばいいよ。」

「…ほんとに？ほんとのほんとに？」
CL「うん。大丈夫だから。」

しつこく尋ねるわたしに電話の向こうの声が若干イライラしている。案の定、じゃ、中でね、と切られてしまった。