Stories of The Holy Night …or The Dream？2 (ページ8)

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バツの悪そうなチョンロだったけど、

「…まぁ、声かけられただけだし。
かっこよかったよ。ボスっぽくって。」

そう言うと、うっきゃっきゃ、といつものように笑った。

CL「何？ボスって？これ？」

笑いながら言ってサングラスをかけるチョンロ。

「うん。あとフーディーもかな。笑」
CL「これは今日のコンセプト。」

かっこよくない？と言いながらフーディーを被る。

「…どういうコンセプト？」
CL「あー。…任務に戻ります。」

去り際に、気をつけてね、と軽くキスを落とし、持ち場なのだろう(？)物陰に戻っていった。

いや、戻るんかい。
もう一緒に行けばいいじゃん。

Aまた、進めばいいの?

すぐに未読が消えて、是的、と返信が来た。

…何がしたいんだか。
それでも彼のこういうノリは嫌いじゃなくて。

というか、ドラマ好きのわたしの影響なのだと思う。

華流ドラマが大好きなはとこの影響で(ドラマが好きなのもこのオッパのせい)、中国を訪れる機会が多かった。
好奇心から学び始めた北京語は日常会話には支障がないレベルになり、大学卒業後、中国人向けの韓国語教室を始めた。

教室も軌道に乗ってきた頃、個別指導の依頼が入った。
上海の由緒ある家の次男がこちらで起業を考えているとかなんとかで、謝礼は弾むから1年間付きっきりで指導して欲しい、とのことだった。