Stories of The Holy Night …or The Dream？2 (ページ18)

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片方のマグカップを差し出せば、ソファにきちんと座り直して両手で受け取るチソン。
空いた左隣に座って、カモミールティーを少し啜り、

「…弟だよ。」

ぶっ、と横で噴き出す音が聞こえた。
トン、と目の前のローテーブルにマグカップを置き、咳き込んでいる。

「大丈夫！？熱かった？」

わたしもローテーブルにカップを置き、けほけほ咳込んでいるチソンの背中をさすりながら、俯いている顔を覗き込んで尋ねた。

JS「あ、いや…」

大きな右手で顔を隠しているけど、よく見ると思いっきりにやけている。
ちょっと紅くなってるし。

「ヤー、チソンア〜。嫉妬したの？かわいいねぇ。」
JS「いや…ほんとに…笑笑」

右手で顔を隠し、抱きつこうとするわたしを左手でしっししつつも、肩が震えているので笑っているのは明白だ。

「…あとでチソン嫉妬記念日ってカレンダーに書いとこ。」
JS「ヌナァ！」

そこでこれまたタイミングよく、お湯はり完了のメロディーブザーがなり、

JS「…お風呂入ってきます。」

すん、と真顔に戻って、すっ、とソファから立ち、浴室へと向かっていった。

…恥ずかしかったんだね。
はぁ、ほんと、からかい甲斐があるなぁ。

先程までわいわいしていたせいで少し火照った体を冷やそうと、ソファの肘掛けにかけていたチェックのブランケットを上半身に掛け、ベランダへと出た。