Stories of The Holy Night …or The Dream？2 (ページ17)

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「わたしだよ。かわいいでしょ。」
JS「いや、ヌナはいつでもかわいいですけど。
…となりの人は？」

写真の中でわたしの左隣で微笑む人物の正体がよっぽど知りたいのか、いつもだったら照れて言ってくれないセリフを顔色ひとつ変えずに零す。
たぶん、本人は気づいていない。

「んー。イケメンだよね。高校でも有名だったよ。」
JS「…僕、お風呂沸かしてきます。」

肩をがっくりと落として浴室へ、とことこ、すり足で歩いていくチソン。

…やりすぎたかな。
でも、面白いんだよね。

「お風呂なら、いま絶賛お湯はり中だよ。」

キュッ、というブレーキ音が聞こえてきそうな勢いで一時停止。

JS「そうですか。」

肩を落としたままUターンして、とことこ、すり足でこちらに戻ってきた。

「…なんか、ルンバみたい。」

ふはっ、という笑い声が聞こえて顔を上げると、しまった、という表情をしていた。

JS「…ヌナとは今日、口をききません！」

さっきまでの省エネモードはなんだったのか、てててっ、とリビングの方へかけていき、ドサッ、とソファに横向きに腰掛けた。
そのまま、ズボンのポケットからスマホを出して、今度は画面とにらめっこをはじめたチソン。

…拗ねちぃモード突入。

タイミングよく沸いたお湯でカモミールティーを淹れ、おそろいのマグカップを両手にもってリビングへと向かった。