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「ちょっとA、どうなのよ〜」
「いや、ジョンウとわたしはそんな関係じゃ」
「ジョンウ？ジョンウっていうの？苗字は？」
「キム」
「キム？どこの？」
「いや、本貫までは…」
「まぁいいや、分かる情報だけで占ってやって」
「り、あれ、Aの苗字ってなんだっけ？」
「えー、イAでしょ、ね？」
「あー、イだったか、あれ？」
「A？」
「どした？生きてる？」
友人の指がわたしの視界を一瞬だけ遮った。
はっと我に返る。
「いや、ほんとに違うから」
「いや、またまた〜、もう騙されないから、」
「違うってば！」
なんでか分からないけど涙が溢れそうになってその辺にあったグラスに残っていた液体を全部飲み干した。
「ちょっと、それめっちゃ度数高い、」
「ジョンウには彼女がいるから！」
名前を呼んだわけじゃないけど、そう大声で叫んだら、お店の窓の向こうに見えた可愛い女の子を連れたジョンウと目が合った気がした。
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作者名：mawol | 作成日時：2022年9月2日 19時
