9 ページ9
・
今日は例のグループワークの中間発表の日だった。
「お疲れ様〜！」
「カンパーイ！」
まだ最終発表が残ってるのに一丁前に打ち上げ。
この子たちと長く付き合う気は無いし、向こうもそうだろうけど、これくらい仲良くなれて良かったと思う。
「それもこれもAの先輩のおかげだね〜」
「よくやった！A」
「先輩って男でしょ？」
「ジャニ先輩？だっけ？」
「うっそ、超イケメンじゃん、わたし知ってる」
「何？ちょっといい感じなの？
てか、ぶっちゃけ好き？」
「いや〜、先輩とはそんな関係じゃ、」
「違うよ！
Aは一緒に住んでる男がいるんだもん！」
ダンって勢いよくグラスを置いたのは、1番仲良くなって唯一カトクも交換してるスヨン。
「ちょ、スヨンア、落ち着いて」
「そうだよ、一緒に住んでる男なんて」
「見たもん！
背が高くて、シュって細くて、肌が白い男！
…でっかいわんこみたいに構ってちゃんでウサギみたいに寂しがりなんだ！わかってるもん！」
いつも静かなタイプだけど、酔うと口数も声量も増えるタイプらしい。
「え、犬とウサギってそういうこと？」
「A？わたしたちを騙したね！？」
「いや、騙したかったわけでは…」
「うわぁーAが認めた！」
「せんせ〜、Aさんが恋愛中です！」
「何？同棲とはけしからん」
「先生、逮捕ですか？」
「まずは、取り調べで罪状を洗いざらい…」
「スヨンさん、背が高くて線が細い肌の白い男とはいかに？」
…背が高くて、線が細い、肌が白い男ってそういえば朝、ユウタ先輩が言ってた気がする。
スヨンと同じようにジョンウを指してるのかな。
だとしたらジョンウはわたしと別れてしばらくも駅にいたってことになる。
…なんで？
しかも幽霊と間違われてるし。
そんなに恨めしそうだったのかな？ジョンウが？
ないない。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 323人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：mawol | 作成日時：2022年9月2日 19時
