守護天使、ストーカー、あるいは。 (ページ48)

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48 シカゴvsワンコ final ページ48

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おい、キムジョンウ。
本人が言うには守護天使で俺からしたらストーカーでしかないけど、Aにとってのお前ってなんなんだろうな。確実に言えるのは、Aをあんな笑顔にできるのはお前しかいないんだろうってこと。

「あ、お兄さん今Aちゃんを怪しげな目で見てた！ダメだよ、僕っていう彼氏がいるんだから」

「見てないし、見てたとしてもAには誰かさんのことしか見えてないみたいだから安心しろ」

「え、それって！？Aちゃん！？」
「ジャニ先輩！変なこと言わないでください！」
「変なことじゃないじゃん！」
「え、待って2人付き合ってるん？ヒュー！
…帰ろうぜ、ジャニ」

俺への配慮か、単に急に冷めたのか、ユウタがそう言ってカフェを出た。

「えぇん？
ジャニ、Aちゃんのこと好きやったろ？」
「うん。まぁ、きっぱり振られたし、お似合いだよ、ふたり」
「たしかに。2人でおるとこ初めて見たけどな」

先輩のユウタがそう言うってことはよほど大事に守ってきたんだな、キムジョンウ。
ひとまずのところは降参だけど、またAの気持ちがブレたら俺のところに来てくれたりしないかな。

「おい、俺らコーヒー買ってねぇ！」
「マジじゃん！…何しに行ったんだよ」
「完全に充てられたな…」

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